SixTONESのもうひとつの物語 (ページ46)

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ジェシーside ページ46

俺たちバカレア組はバラバラになった。
北斗とJrのトップでやるのは嫌じゃないし、ありがたいことだったけど、おれはバカレア組を諦められずにいた。

特に一人でいるAを見ると、救わなければと思った。

勝手なお節介だと思われてもいい、今言わなければこのまま一生バラバラになる。そんな気がした。

ある日の少クラ。俺はAに声をかけた。
Aはきっと俺の誘いを断わる。だからほかのメンバーより先に声をかけることにした。

Aは俺の何かを感じとったのか滅多に行かない食事に着いてきてくれた。

店に着くと俺はすぐ話をもちかけた。

ジ｢俺、まだバカレアのこと諦めてない。｣

花｢…うん｣

ジ｢もう1回7人でやりたいって思ってる。ほかのメンバーにも声掛けて1曲だけでもいいから歌わせてもらおうと思って、｣

花｢…うん｣

ジ｢Aは迷うかなと思って先に声掛けた。…どうかな｣

花｢…バカレア、楽しかった。私もみんなと歌いたい。｣

ジ｢じゃあ…｣

花｢でも、今の私はみんなの足を引っ張るだけだと思う。それにグループになれたとして女子がいるのはマイナスにしかならないよ。ジェシーだって分かってるでしょ？｣

案の定、Aは余計なことばかり考えていた。
Aは正直に思いをぶつけてくれた。だから俺も正直に言おう。

ジ｢俺は、Aがやりたいかやりたくなくないかを聞いてるの。性別だってAが1番関係ないって思ってるでしょ？足を引っ張るとかそんなのお互い様だよ。1回でいいからもう一度やろう｣

俺は真っ直ぐ思いを伝えた。Aも俺を真っ直ぐ見て、思いを決めたようだった。

花｢…やりたい｣

ジ｢…ほんとか！よかったぁ｣

それでも俯くAに声をかける。

ジ｢俺たちが守る。｣