SixTONESのもうひとつの物語 (ページ33)

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過去のお話⑧ ページ33

怜が亡くなって半年がすぎた。

そして一人暮らしも始めた。
自分をさらに追い込んでしまったかもしれないけど今は1人で居たかった。強くならなければいけないから。

両親は転勤が決まって海外に行くことになった。
母は残ると言ったが反抗期の私は拒否してしまった。

怜が亡くなって変わったのは変な噂が流れ始めたこと。

最初は怜のファンの1部が言い始めたことが広まり、Jr内でも嫌な噂が聞こえるようになった。

｢怜はAに捨てられた。｣
｢一人で頑張ってたのに可哀想｣
｢Aはいなくなってよかったと思ってる｣
｢2人は仲が悪かった｣
｢Aは結局男たちといたいんじゃないか｣

全部聞こえてきた。
特に胸がえぐられたのは1人で頑張ってたのにという言葉。

確かにバカレアが始まってから2人での仕事はほとんどなかった。
怜は1人で何を思っていたんだろう。

私は怜をとても傷つけていたのではないか。
一人でいると怜への罪悪感が私を襲った。
何も信じられず、自分が嫌いになった。

苦しんでいるのは私だけじゃないみたいだった。
慎太郎や、樹もいろいろ抱えてるみたいだった。

バカレアのみんなとはまた距離ができしまっていた。
またみんなと仕事がしたいなんて誰も言わなかったし、言えなかった。

変なプライドが邪魔していたのかもしれない。