SixTONESのもうひとつの物語 (ページ19)

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過去のお話④ ページ19

｢怜が亡くなった｣

一瞬時が止まった。
何を言われているのか、分からくて、理解できなかった。

ジ｢さっき怜のお母さんから事故にあったと連絡が入った｣

すぐさま病院に駆けつけるともう怜はいなかった。

｢損傷が酷くて…ごめんね、｣

怜のお母さんは泣きながら言った。

私は泣けなかった。
だって怜が居ないなんて信じられなかったから
受け入れられなかったから。

お葬式でも、私は泣けなかった。

昨日まで生きていたのに、

昨日は連絡も取っていたのに

私がバカレアの仕事が増えていることにも文句や嫌な顔せず、歌の練習しておくね！といつも応援してくれた。

怜は、私がいない間、どんな風にしていたんだろう

2人での仕事が少なくなって、急に会えなくなった

そんなことはやっぱり信じられなかった

お葬式の途中思い浮かぶのは怜との思い出ばかり

なぜ泣けないんだろう

家に帰っても食が喉を通らず、

寝ることも出来なかった。

2日後ニュースで怜の死が公表された。

Jrでありながらもニュースになったのはジャニーさんの愛と、私たちを応援してくれていたファンが多かったという証だった。

怜の死を受け入れられない私にこれからのことなんて考えられなかった。

母と父は辞めてもいいんだよ？と言ってくれた。

私も辞める選択を考えた。

怜がいたから続けてこれた、1人でなんてやっていく自信が無い

毎日毎日考えた。

そして、続けることを決めた。

ファンがいるから。私たちを応援してくれた、私を応援してくれているファンがいる。

白川怜という人間がジャニーズにいたということをなかったことにしたくなかった。

デビューしていない私たちを知っている人はごくわずかかもしれない。

でもこの先私が活動を続ければ怜のファンだった人も報われるかもしれない。

そんなわたしのプライドだった。