SixTONESのもうひとつの物語 (ページ11)

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過去のお話② ページ11

ジャニーズ事務所でのレッスンは思っていたより楽しかった。
でも、周りからの好奇の目は幼いながらに感じていた。

ジャニーさんはよく私たちを色々な所へ連れていってくれた。ご飯だけじゃなくて
嵐さんや、SMAPさんのコンサート、更には東山さんや、マッチさんにも挨拶に行った。
今思えば女の子である私たちが孤立しないよう先輩方に根回ししていたのかもしれない。

｢女でもなれんのかよ｣

｢女なんかいらなくね？｣

そんな言葉は聞きなれた。
それでも続けられたのは怜がいたから、怜は辞めたいなんて言わなかった、怜が続けるなら私も続ける
お互いがお互いを必要とし、2人で戦い続けた

私は子役としてドラマに出るようにもなった
それからテレビのお仕事が増え、怜と二人でジャニーズ初の女の子としてバラエティにも出させてもらった。

正直、私は出たくなかった、悪く言われるから。
友達だって怜以外にはいなくなった。

怜は嫌じゃないの？なんて聞けなかった、怜は純粋にお仕事を楽しんでいたから。

他のJr.に文句言われないようにしようって2人で誓って歌を猛特訓した。
歌は絶対に自分たちの武器になるそう信じて、先輩の歌も歌えるように、低い音程、音域の幅も広げるために毎日、毎日歌った。

ジャニーさんにはなんでも出来るようにしなさいと言われ、アクロバット、ローラースケートまで練習した。

中学生になる頃には名前を知って貰えるようになり、しらはなコンビと言われ、注目されるようになっていった。

大人になって考えれば小さい頃から続けてきたから今はそんなに批判されないんだろうなと思う。
あの時戦い続けたのは間違いじゃなかったんだ

テレビのお仕事はあまり好きじゃなかったから
早く少クラなどの歌って踊れるお仕事をしたかった

小学生の時は女子の方が男子より成長が早いから他のジュニアより頭1つ出ていた私たち二人は女の子ということもあり、なかなかバックにつくことが出来なかった。

それでもテレビに出て、そして｢女の子｣として注目されてる私達はマイクを持たせてもらえるようになった。

せっかく歌えるのに、踊れるのに私は素直に喜べなかった。

だって｢女の子｣だからって特別扱いしてほしかったんけじゃなかったから。

それに目立てば他のJr.に悪く言われる、
お仕事がだんだん嫌になっていた時期だった。