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貴女side




送ってもらうとはいえど





流石に気が引けて、結局4人で移動することに。





姉家族の元まで行くとちょっとびっくりされた。






涼「2年の橋本涼って言います。」





貴「私のクラスの子なんだけど

今日、ふあのこと見ててくれて、、」





最初はねーちゃんも少しポカンとしてたけど





麗「橋本くんか!

ふあのことありがとう〜

予定通り行けばこっちの高校入るから、宜しくね!」





涼「はい!」





そんな感じで、無事送り届けてくれて






涼「俺向こうで食べるんで!」





と、颯爽とテントへ戻って行った。





風「涼くんほんとすごいわぁ。」





貴「ね、私たちが学生の頃ってあんな子いたっけ、、」





思わずしみじみしてしまうけど





私の発言に対して風磨は気に入らなかったのか





一度こちらを凝視した後





風「はぁ〜っ」






とわざとらしいため息を吐いた。






貴「え、何、どういうこと?」






風「涼くんは特別なんだよ。」






貴「やっぱそうだよね、、」





と言うと2回目のため息が聞こえる。






貴「え、なに?!」






風「“特別”の意味に気付けるまで時間かかるだろうな。」






何故か呆れられながら言われてるけど





全然意味がわからない。





でも何より





ついさっき、あんなにボロボロな姿を見せて





また逃げ出すような真似をしてしまったのに





変わらずに接してくれることが





何よりもありがたかった。






貴「職員テント戻ろっか」





それなのに今、





何よりも気になっているのは






風「だな。」











健人さんが







1人になってしまっていないか。

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作者名:arry | 作成日時:2023年10月28日 0時

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