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貴女side
風磨がテントに入ってきた途端
涼くんも生徒たちも一気にそこに注目したため
あの表情の真意は何も分からないまま。
風「お疲れさん、凄いな俺らのクラス今2位だろ?」
生徒たちにわちゃわちゃと囲まれる。
ムードメーカーなところ、本当に変わらないなぁ。
風「ふあ!大丈夫だったかー?
先輩たちに絡まれたりしなかった?」
ふ「うん、、ちょっと、」
風「誰だよ、ふあに絡んだやつー」
少しイタズラっぽい表情で風磨のノリに乗るふあ。
驚いた。
こんなことできるようになってたんだ。
多分、
その空気を作り出してくれる風磨のおかげなんだろうけど
貴「あ、涼くん」
言いそびれていた。
涼「はい」
返事をして振り返ってくれた表情は明るくなってて
貴「ふあのこと、ありがとう。
涼くんがみんなに話してくれたんだよね。」
涼「ふあちゃん、良い子だから
自己紹介もちゃんと自分でできてましたよ。」
貴「そうなんだ、、」
ふあのこと、
まだ全然知らないことばかりだと反省させられる。
貴「ごめんね。
自分の家族を涼くんに任せてしまって」
涼「謝らないでくださいよ!
俺からやりたいって言ったから。
それに、A先生に頼ってもらえるのは
一つも苦じゃないっすから。」
貴「そんなこと言ったら、
何押し付けられるか分かんないよ笑」
なんて話をしていると
風「如月先生〜」
貴「え、私?」
急にそっちの呼び方で呼ばれて
すぐに反応できなくなる。
風「以外にいないっしょ」
貴「はい、そうです。」
風「先生たちの弁当用意されてるから取りに来いって
伝言。
あと、ふあの回収。」
ふ「回収って酷い!」
「えー、ふあちゃんもう行っちゃうのー」
風「ふあの保護者たちが心配してるので
そろそろ引き上げまーす」
涼「あ、じゃあ俺ふあちゃん送っていきます」
貴「え、なんで、、そこまでしなくていいよ!」
涼「俺がやりたいんです!」
思わず風磨と顔を見合わせてしまった
風「まあ、いっか、お願いしようぜ。」
貴「いやでも、、」
何故か風磨の視線が動いて
そこに目をやると
何故かもう涼くんと動く気まんまんのふあがそこにいる。
貴「じゃあ、ごめんね涼くん。
お願いします。」
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作者名:arry | 作成日時:2023年10月28日 0時