今日:4 hit、昨日:17 hit、合計:1,971 hit
小|中|大
326 貴女side ページ1
貴女side
子供みたいに何度も人前で泣いてしまったせいだろうか。
何故だか
あの日と同じ感覚に陥っていた。
高校に登校した最後の日。
聡くんと話してる時に勝利に連れ出されて
空き教室で怒られた。
自分のことが情けなくて、
1人で泣いていたところに健人さんが来て
姉の知らせを聞いた。
病院で母に会った時も健人さんは守ってくれて
そばにいてくれて。
その後に風磨が女の子と歩いているところを見かけて
全力で走った後、校庭の隅でまた泣いて
健人さんが見つけてくれた。
事情を全部汲み取って、
初めて見る泣き顔で
“Aは、俺に守らせて”と言ってくれた。
あの日は、酷く長い1日だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
301人がお気に入り
301人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:arry | 作成日時:2023年10月28日 0時