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姉side






スタートの合図で






気持ちの良いほど





綺麗に先頭に飛び出していったAは





他の人たちとの差を広げていき





ほぼ独走状態。








麗「うっそ、こんなに速かったの、、」





の「A速いね!すごいね!!!」





風「な?!言ったろ?」







何故か誰よりも嬉しそうに興奮した様子で





のあや私の声に応える。





中学生の男の子が、それ以上に幼い少年のような





無垢で未来に希望しか抱いていないような瞳で





Aの走る姿を追っているのは不思議だった。





そんな瞳を向けられていることを





知らずに走るAもまた





誰にも、何にも囚われず





この上なく楽しそうな表情で走っている。









こんな顔して走るんだ。





カランカランという鐘の音が





ラスト一周だということを知らせる。





風「よし、」






それと同時に膝に座らせていたのあを抱っこして





風磨くんが立ち上がった。






風「下、行きますか!」





の「した?」





麗「下って?」





風「ゴールのとこ、見れるんですよ。」







そう言いながら階段を降りていく。






風「のあ、Aに似てるな」





の「ほんと?のあAに似てる?うれしい!」






そんな会話を繰り広げている空間が





どうも可愛くて





こっそりと写真に収めた。

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作者名:arry | 作成日時:2020年5月11日 3時

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