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勝利side






昨日は結局





いつも以上に険悪で






あれ以上のことは話したくなさそうな雰囲気だった。






Aを追えずに






そのまま練習に戻った。







翌朝、教室ではいつも通り






海と楽しそうになんか話してるし。







勝「おはよ」







海「おはよー」






貴「おはよ、」







無愛想ながらも挨拶はするのか。







てっきり無視されるのかと。








勝「海、ちょっといい?」







海「え、いいけど、、、」








話を聞きたくて海1人を呼んだら







俺の意図を察したのか、、。







後ろからめちゃくちゃ睨んでくる。









海「Aが陸上部辞めたことでしょ?」







廊下に出た途端、海から切り出されて驚いた。








勝「知ってたの?」








海「私にも事後報告ではあったけどね。

ただ、ここまで続けてこられた方がすごいよ。」







勝「どういう意味?」








海「Aが部員と馴染めてなかったのは、

勝利も知ってるでしょ?」







勝「それは最初からだけど。

それがなんか関係してんの?」







海「最初はただ普通に会話が無いっていう、

ただそれだけだったらしいんだけど

Aが次々に実績上げるのとか

勝利や風磨くんと仲が良いのとかが気に入らなくて

そのうちコソコソと手を出してくるようになった、」









勝「、、、は?」








海「2年入ったあたりから

最初は通り過ぎざまに聞こえるような陰口を、、

それがエスカレートしてって物を隠されたり、

1対大勢で取り囲んだりも、

でも、それに簡単に屈するAじゃないから

それが逆にもっと酷くなってって

この間、シューズが隠されてて

見つかった時には

ボロボロになってゴミ箱に入れられてたって、っ、」








自分のことじゃないのに







苦しそうに泣きそうになりながら話す海を見て








その残虐さと、守れなかった苦しさが伝わってくる。









勝「でもそんなこと、俺にはひと言も、、」








海「キャプテンの勝利に言ったら

勝利のことだから責任感じるからって

私も口止めされてた。ごめん。」







なんだよ、それ、、。







何も言ってくれないってなんだよ。







なんで気付けなかったなんだ、、。

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作者名:arry | 作成日時:2020年5月11日 3時

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