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勝利side






勝「いた、、、」






1人で、やけに綺麗に背筋を伸ばして歩く姿。






走る時のファームが綺麗なのもうなずける。








勝「Aっ!」







一度呼んだところで振り向かなくて







勝「Aっ!Aっ!」








その背中に何度も呼びかけるけど







一切振り向く気配もなく1人スタスタと歩を進める。








確信犯かこいつ。腹立つな。








勝「おいっ、、!」








目の前に立ちはだかると流石に歩を止めた。








貴「なに。」








迷惑そうに、邪険にするような返事が返ってくる。








勝「なにって何だよ。

退部って何だよ。

あんなに楽しそうに走ってたじゃんか、、!」








貴「わざわざそんなこと聞きにきたの?」







勝「わざわざって、、、」







貴「勝利、練習は?

こんなことの為に1日無駄にするの?

くだらないことに時間使ってたら、、」






勝「くだらなくねぇよ、、」







貴「は?」







勝「“こんなこと”でも、“くだらないこと”でもない。

俺にとっては大事なことなんだよ。

なんで、辞めたんだよ。」








心底面倒くさそうな顔をして






はぁー、と溜め息をついた後







ただひと言。








貴「あんな人たちと走りたくないから。」









そう言い切って







そのまま、また、歩いて行った。

.→←強いヤツ



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作者名:arry | 作成日時:2020年5月11日 3時

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