百話 ページ8
竈門炭治郎side
昨日Aに告白に近いことを言ったのに…Aは聞いていないようだった。
俺も急にあんなこと言ってたから…動揺してたんだろう。
何故か外してた簪を落とすくらいなのだから…。
はぁ…とまたため息をついてしまう。
善｢炭治郎〜Aちゃんと会った？｣
炭｢いや…会っていないけど…。｣
うーん、と首を傾げている。
何かあったのだろうかと心配になる。
善｢昨日Aちゃんからお前の話聞いてさ、話すように言ったんだよ。
でも、しのぶさんいるのにAちゃんは居なくてさ。｣
炭｢え、しのぶさん帰ってきてたのか！？｣
善｢あぁ、うん。｣
Aの事の相談をしたかったから何処にいるかついでに聞いてみよう。
炭｢ありがとう善逸！｣
匂いを辿っていくと、しのぶさんに会うことが出来た。
俺に驚かずにニコリと笑った。
胡｢どうされました？｣
炭｢Aの事なんですけど…！
今どこにいますか？｣
胡｢Aさんなら屋敷に着いた時に任務に行かれましたよ。｣
顔も合わせずに任務か…。
しばらくは話せないけれど、これが好機だ！
炭｢そうですか…。
それで、Aについて相談したいんですけど…いいですか？｣
胡｢では、執務室で待っててください。｣
言われた通りに執務室に向かおうとするとカナヲに会った。
カナヲは少し困惑しているようだ。
カ｢A見てない？｣
炭｢Aなら任務に行ったらしいぞ！｣
カ｢私、帰ってきたばかりだからAと話そうと思って。｣
炭｢そうか！いいことだな！｣
カナヲが自分の心で動くことはいい事だ！
でもその対象がAなのが少し…嫌だなと思ってしまうけれど。
俺は長男だからそんなことはダメなんだぞ！ふん！
炭｢じゃあねカナヲ。｣
カ｢…うん。｣
執務室に向かった。
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作者名：エアー | 作成日時：2020年5月22日 14時
