百三十二話 ページ40
急に起きなきゃいけない、と強く思い、目が覚める。
眩しい光が差し込んできて、目を細める。
…あれ、私…点滴されている。
起き上がろうとすると体が縛りつけられていた。
え………?
胡「起きましたか、Aさん。」
『えっと、なぜ縛られているのですか…?』
胡「あら…覚えていらっしゃらないのですね。
貴女、寝ているのに急に動いたりしていたんですよ。」
なんだそれ。
私は今までそんなこと無かったのに。
急にそんなことになるなんて。
胡「診させてくださいね。」
紐を解いて私に触診していく。
なんか思ったより痛くない。
胡「声も出せていますし、傷もほぼ治ってますね。
Aさん、貴女は1ヶ月ほど寝ていました。
傷の深さよりも貧血が酷かったです。
貧血を改善するような薬と食事を出しますのでよく食べてください。」
『わかりました。
天元様、炭治郎はどうですか…?』
そう。みんなは私より重症だったはず。
もしかして、本当に危ないのでは無いのだろうか。
心配で少し呼吸が荒くなる。
胡「善逸くんはもう起きてますよ。
宇髄さんももう回復しています。
伊之助くんと炭治郎くんはまだ寝ていますが、治療は終わっているので回復に向かっていますよ。」
よかった。
私は全然守れなかったけれど、生きててくれてよかった。
それから四日後に私は回復した。
ご飯を三人前くらい食べて、薬も飲んでよく寝たらすごく早く回復した。
煉獄さんと蜜璃さんの教えのおかげだ。
機能回復訓練を善逸しながら炭治郎と伊之助の見舞いに行くことが多くなった。
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作者名:エアー | 作成日時:2020年5月22日 14時