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百二十八話 ページ36

竈門炭治郎side


今俺たちは、酷い状況になっている。

禰豆子は鬼化が進んだあと、子守唄を聞いて眠った。

善逸と伊之助は帯の鬼の方を相手していたが、俺と一緒に鎌の鬼の攻撃をくらい、意識が無くなっていた。

俺の目の前には、鎌の鬼がいる。

宇髄さんも倒れてるし、Aはどこにいるか分からない。

そのとき、本当にふと、Aの甘い匂いがした。

きっと寝ているはずだろう、Aの。

ああ、まだ負けられない。

俺は何としてもAに伝えたいんだ。伝えるんだ。

俺は顔を上げて空を仰いだ。


妓「悔しいんだなあ、自分の弱さが

人は嘆く時天を仰ぐんだぜ、涙があふれねぇようになあ」

炭「俺は…俺は………!

準備してたんだ。」


思い切り頭突きをすると同時に渡されたクナイを鬼に刺す。

上手く嗅ぎ取れない鼻が匂いを嗅ぎとる。

来てくれる、だから俺が今頸を斬れれば…!

頸に刀をかけるが、なかなか斬れない。

力が足りないのか…!

ぐっ、と力を込めた時、鬼からまた血の斬撃が放たれようとした。

このままだと…刀が離れる…!


『炭治郎!』


斬撃に当たりそうなところを、なんとか避けるように庇ってくれた。


炭「A!」

妓「なんだあ、お前。手負いのガキが増えたところで何にも変わらねぇよ!」


諦めるな!Aが来てくれたんだ、あと少しで斬れるはずだ!

目の前に鎌が向かってくる。

間に合わない…!


ガキィン!!!


俺たちを庇うように爆発させる。


宇「譜面が完成した!勝ちに行くぞお前ら!」


宇髄さんが鬼の攻撃を捌いている。

Aもそれの援護をしている。

俺が…!斬るしかない!

Aが宇髄さんを庇って鎌が深く刺さる。

宇髄さんも、そのまま鬼に刺されている。


炭「宇髄さん…!」

宇「止まるな跳べ!!!」


宇髄さんの言葉を合図に鬼の頸を斬りに行く。

いつの間にか抜かれてたもう片方の鎌は、俺の顎を刺した。

絶対に頸を斬る!

毒が回って吐血しても、渾身の力で刀を振る。

この力じゃダメだ!もっと!つま先まで使わないと!


炭「うおおおおおおお!」


体が熱くなっていく。

あと少しで斬れる!


『はああああ!』


Aが俺の刀の上から同じように力をかけて振る。

その力で鬼の首は飛んだ。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇 , 竈門炭治郎   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:エアー | 作成日時:2020年5月22日 14時

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