百二十二話 ページ30
竈門炭治郎side
Aのその後、自分が行く場所は決まっているからと別行動になった。
俺はこんな所で一人にするのは嫌だったが、宇髄さんの判断なので、逆らうことは出来ない。
宇「おい、竈門炭治郎。」
炭「はい。」
宇「お前、Aの事が好きだろ。」
…聞かれるだろうとは思っていた。
でも俺は、きっとAになんとも思われていない。
………それでも俺は諦めきれない。
炭「はい、Aのことが好きです。」
宇「ふーん、あっそぉ。」
それだけ言うとそのまま歩いていく。
他の事を聞かれるかもと心構えしたけれど、要らなかったようだ。
俺は裏声で何とか誤魔化しながらときと屋に潜入することが出来た。
白粉を取られ、傷があることに驚かれたがそれ以外は特に問題なく出来ている。
心配なのは伊之助と善逸だが…。上手く潜入できているのだろうか。
それに、Aも気になる。
藤の家から別行動で今どこにいて何をしているのかが分からない。
いくら強くても、Aは女の子だ。
男の人に変なことをされていないか、心配になる。
大丈夫なのだろうか…。
数日して、定期連絡に集まったが、善逸がなかなか来ない。
どうしたのだろう…。
宇「善逸は来ない。」
話を聞くと、善逸は連絡が途絶えたらしく、俺たちは戻るように言われた。
Aもいるのに、俺たちは帰れるわけが無い。
伊之助と俺は善逸と奥さんたちの捜索を続行することにした。
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作者名:エアー | 作成日時:2020年5月22日 14時