百十九話 ページ27
竈門炭治郎side
宇｢あ？Aか。
終わったのか。｣
『はい、ついでに任務帰りなので蝶屋敷に寄りました。』
俺は言葉がかけられなくて、て中途半端に上げたまま固まる。
はっ、話を聞いてる場合じゃない！
アオイさんたちが捕まったままだ！
炭｢アオイさんたちを放せ、この人さらいめ！
一体どういうつもりだ！｣
宇｢てめーらコラ！！
誰に口利いてんだコラ！
俺は上官！柱だぞこの野郎！｣
炭｢お前を柱と認めない！むん！！！｣
そうだ！女の子を攫うなんて！
『もしかして、任務で隊員を使いたいのですか。』
宇｢……そうだ。｣
『なら、その二人を放してください。
私ならちょうど良いでしょう？』
宇髄さんは大きくため息をついて、Aを見た。
呆れたような匂いがする。
宇｢お前はまだ…｣
｢なほちゃんは隊員じゃないです！隊服着てないでしょ！｣
宇｢じゃあいらね。｣
その子を放り出すと、Aが抱き抱えた。
その後ゆっくりおろし、宇髄さんと向き合った。
……一度もこちらに体を向けようとしない。
『その子の代わりに私が行きます。
戦える隊士の方がマシでしょう。』
炭｢俺たちも行く！｣
俺がそう言うと、善逸と伊之助は宇髄さんを挟むように立った。
宇｢……あっそォ。じゃあ一緒に来て頂こうかね。
ただし絶対逆らうなよお前ら。
あと、A。伝えてあるのか？｣
『今、鴉が向かってます。』
宇｢はぁ、お前は…。｣
なにか含んだ言い方に少し苛ついてしまう。
きっと、俺を避けてた間に宇髄さんと居たのだろう。
その後、アオイさんは返してもらい、俺たちは宇髄さんについて行くことになった。
伊｢で？どこに行くんだオッさん。｣
宇｢日本一、色と欲に塗れたド派手な場所。｣
そんな所どこだろう。
俺は聞いたことない。
けれど、Aと善逸からは知っているような匂いがする。
宇｢鬼の棲む“遊郭”だよ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：エアー | 作成日時：2020年5月22日 14時
