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百四話 ページ12

竈門炭治郎side


たまたま通った時にカナヲが慌ただしく出ていった。

不思議に思い、しのぶさんに聞いてみることにした。


し「カナヲが…?よっぽどの事かもしれません、私の鴉を飛ばしましょう。」


心配にってしのぶさんと二人で待つ。

バタバタバタと羽音が聞こえると、鴉は窓に止まった。


「栗花落カナヲ、鋼水Aハ鬼ト交戦チュウ。」

し「他に何かありませんでしたか。」

「鋼水A、腹部ヲ斬ラレタ様ナ傷アリ。」


ドクン、と嫌な汗が垂れる。

Aはまた、怪我を…?

治ったばかりなのに…。


し「……ありがとうございます。

炭治郎くん、私は治療の準備をしますので出迎えをお願いします。」

炭「わかりました。」


嫌な事しか頭に思い浮かばない。

Aは強いんだ、大丈夫だ大丈夫…

…どうして、Aは、いつも先へ先へと行ってしまうのだろう。

なぜ俺は…守れないのだろう。


善「炭治郎…?すごい音が聞こえるけど…誰かを待ってるの?」

炭「……Aを待ってる。

今、鬼と交戦中らしくてカナヲが救援に行った。」

善「Aちゃん…きっと強いから大丈夫だと思うけど…」

伊「…オイ、丹八郎、演逸!Aはそんな弱くねぇ!

アイツはずっと俺たちのことを守ってきた!

約束もした!アイツは!強いだろ!!」


伊之助の言う通りだが、俺はAを守れない悔しさでいっぱいだった。

想いを伝える度胸がないからせめて君を守らせて欲しいのに。


カ「師範!」


外でカナヲの声が聞こえて急いで扉を開けると姫抱きにされぐったりとしたAがいた。

善逸に呼んできてもらい、伊之助と俺で何とか病室に案内をする。


し「カナヲは怪我はありませんか。」

カ「Aが庇って……」

し「わかりました。Aさんの傷をみますので善逸くんたちは部屋から出てください。」


部屋の外て待っていると、禰豆子が俺のところに来た。

不安そうな顔でこちらを見る。


炭「大丈夫だ、ありがとう禰豆子。」


頭を撫でると満足そうにして戻っていった。

禰豆子にも心配されて…俺は情けないな…。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 冨岡義勇 , 竈門炭治郎   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:エアー | 作成日時:2020年5月22日 14時

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