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｢……すまないが、間に合わないようだ｣
低く、くらい声で私に告げる。
わかっていたから、驚くこともなかった。
『トリガーを渡してくれ』
｢わかった、少し待っていろ｣
解析は進めているまま、責任者は外へと向かう。
機械の音が、どんどん早くなっていく。
｢すみません、私たちの技術不足です…｣
『アフトクラトルの技術は素晴らしいものだ。
玄界の技術不足じゃない。』
技術者たちの手が止まる。
玄界の限界をわかっているのか、それ以上進めることはなく、全員部屋から退出して言った。
申し訳なさそうにお辞儀をする者もいた。
近界民である私に申し訳なく思う必要は無いのに。
機械の音がまた変わった。
後どのくらいか分からないが、きっともうすぐだ。
いつ死ぬとか分かればよかったのにな。
｢持ってきた。
言われた通り、空閑は入れないようにしている｣
『頼み事を聞いてくれてありがとう』
トリガーを渡され、起動する。
久しぶりにトリオン体になった。
｢私たちは監視カメラから見ている。
……すまなかったな｣
『大丈夫、覚悟はしていたから』
部屋から出ていく。
トリオン体の首を確認すると機械は着いておらず、生身にしか作用しないものだとわかる。
……死が近づいてくるのがわかって、やっぱり怖くなる。
涙が、出てきてしまう。
『しに、たくない、遊真』
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エアー(プロフ) - しゃーるさん» 誤字の指摘ありがとうございます！引き続き楽しんでくれると嬉しいです。 (2021年12月10日 13時) (
レス) id: ca75d1ce90 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーる(プロフ) - いつもおもしろい話ありがとうございます...！最新話の最後の遊真のセリフ、何か違和感があるんですが誤字ではないでしょうか？違ったらすみません！ (2021年12月10日 2時) (レス) @page29 id: dd32278c43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エアー | 作成日時：2021年11月18日 15時
