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すぅ、と少しずつ目が覚める。
手は、繋いだままで、遊真も隣にいる。
『おはよう』
｢おはよう｣
挨拶はしたものの、まだ少しだけ意識が覚醒していない。
だから、なのか。
私は頭を撫でられている気がした。
『遊真…？』
｢なんだ？A｣
顔を上げると、ちゃんと遊真が私を撫でていて。
目が完全に覚めて、顔も熱くなっていく。
『なんで、撫でてるの…？』
｢……教えて欲しい？｣
遊真の体つきに似合わないような大人の顔をした。
あの時みたいで、心臓がうるさく鳴っている。
声が出せなくて、首を小さく縦に振る。
｢俺がAを可愛いと思うから。
……Aが、俺の隣にいてくれるから。｣
ぶわ、と全身熱くなる。
それって、私の自意識過剰かもしれないけど。
頭を撫でてた手が、私の頬に添えられる。
｢好きだよ。
もうどうしようもないくらい好きだ。
俺が守りたいほど好き。
Aは？｣
『わたし、は………』
遊真が私を好きだと思ってなくて、どうすればいいのかわからない。
……私は、浅はかで、ずるいから、いなくなる最後に呪いとして私の思いを伝えようと思ったのに。
ここで返事して、いいのだろうか。
あと僅かな時間しかない私が、遊真と想い合うことが出来ても、いいのだろうか。
『私からは、何も、言わない』
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エアー(プロフ) - しゃーるさん» 誤字の指摘ありがとうございます！引き続き楽しんでくれると嬉しいです。 (2021年12月10日 13時) (
レス) id: ca75d1ce90 (このIDを非表示/違反報告)
しゃーる(プロフ) - いつもおもしろい話ありがとうございます...！最新話の最後の遊真のセリフ、何か違和感があるんですが誤字ではないでしょうか？違ったらすみません！ (2021年12月10日 2時) (レス) @page29 id: dd32278c43 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エアー | 作成日時：2021年11月18日 15時
