忘れられた〈渋谷side〉 ページ7
…
渋「え…」
A、覚えてへんの…？
俺のこと、忘れたん…？
渋「いや、なに言うてるん…」
「ごめんなさい…」
謝りながら、俺に頭を下げるA。
謝らんといてよ…A…
渋「覚えて、へんの…？」
ゆっくりと首を縦に動かすA。
頭が真っ白になった。
もう、なにも考えたくない。
「本間に、ごめんなさい…」
渋「そう、やんな…」
渋「小さい頃なんて、覚えてへんよな…」
俺は、ずっと握りしめてたAの手を離した。
抱きしめた時のAの温もりはもうない。
「私、帰りますね…」
渋「………」
Aは俺を横切って、部屋を出ていった。
俺は思わずAを追いかけてしまった。
渋「A…」
「なん、ですか…」
Aは俺に背を向けて、立ち止まった。
渋「最後に言わせて」
「………」
·
·
渋「Aは、俺の妹や。」
「………」
Aはなにも言わずに行ってしまった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 225人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢香(プロフ) - この作品すごく面白いです！続きが気になります。お忙しいとは思いますが、更新頑張ってください！ (2018年1月26日 20時) (
レス) id: dbf0f991b5 (このIDを非表示/違反報告)
ハチミツレモン - 初めまして最初から読みました。なんだか主人公ちゃんのお母さんはひどい人ですね。そしてすばるくんの事を早く思い出してほしいです。これからも更新待っています。(*・∀・*)ノ (2018年1月21日 16時) (レス) id: 74ed2de143 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あかりchan | 作成日時：2018年1月17日 17時
