Lyra (ページ10)

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『宮近さんも、お風呂入ったらどうですか？

　もう3時回ってますし』

つい照れ隠しで言ったけど

酔ってるのか目がとろんってなってて

ふにゃふにゃな宮近さんはこくんと頷いて

素直に従ってお風呂場に行った

何分かして出てきた彼の髪には水が滴って

いつものスーツからは見えない

首元と腕が見えるのも妙に色っぽい

｢そんな見つめないでよ｣

『え、あ、すみません』

｢あのさ、同い年じゃん、俺ら？｣

『うん？』

｢敬語ナシにしない？てか禁止｣

『んーわかった』

｢ん、もう遅いしベッド使って？｣

『私ソファー貸してもらえたら大丈夫だよ？』

｢いやいや女の子ソファーで

寝かせるとか無いでしょ｣

『…じゃあ宮近さんもベッドで寝て？』

｢俺、何するか分かんないよ｣

さっきまでは可愛かった目付きが

熱っぽく変わっていて

見つめられてるだけで鼓動が早まる

｢なんてね、冗談、はいベッド行って

　髪乾かしたら俺もそっち行くから｣

傍から見たらカップルみたいな

会話をした後大人しく寝室に向かう

ベッドの端に座ってると宮近さんが来て

｢入れる？ダブルだから余裕あると思うけど｣

『うん、ありがとう』

アルコールが巡っていることもあって

お互いに“おやすみ”って言いあって

私達はすぐに眠りに落ちた

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