Lyra (ページ41)

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中村side

いつもはほとんど2人で家に帰るから

残業になったことに内心いらついてたけど

帰ったらAがいるっていうのも新鮮で悪くないって

考えて1人で頑張ってた

なのに、なんでいないの？

『ただいま〜、あ！海人帰ってたの？』

「何、してたの、」

『…ちょっと、予定あって…』

俺ずっとAのこと好きだったから、見てきたから、

嘘つく時髪を耳にかける仕草なんてお見通し

『すぐご飯つくるね！』

そう言って荷物を置きに行った彼女の手を引いて

きつくきつく抱きしめた

Aでも俺でもない香り

浮気してんの？今までの恋人にだったら言えた

言葉もAには言えなかった

認められるのが怖いから

俺の、俺だけのものになってよ

手を引いて寝室のベッドに押し倒した

『えっ、ちょっと、海人？どうしたの？』

「黙って」

彼女の口を強引に塞いで舌を絡ませる

そうやって涙を溜めた熱っぽい目で見るのは

俺だけにしてよ。

Aの目に映る自分を見て独占欲が溢れ出す

指をからめた手を一層きつく握りしめて

彼女が今ここにいることを確認する

後ろめたいことがあったのか、今日は見える場所に

紅い跡をつけてもAは怒らなかった

Aの白い肌はあっという間に噛み跡とキスマだらけになって

最初は痛いよって言ってたAも大人しく俺の首に

手を回して抵抗するのをやめてた

『…ん、ねぇ、かいと……』

「…なに？ちゃんと言って？」

『…もう、しよ……？』

可愛い彼女にこんなこと言われて

我慢出来る奴がいたら教えて欲しい

Aが俺を求めるように、海人って呼んでくれるのが

心地よくて愛おしくてたまらなかった

激しくしすぎて次の日Aに腰が痛い！

なんて文句言われたのは言うまでもない

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