Lyra (ページ28)

今日:7 hit、昨日:42 hit、合計:152,459 hit

28 ページ28

･

宮近side

宮｢碧衣ついたよ？｣

碧｢……ぅん？………海斗…？｣

宮｢ついたから起きて｣

碧｢……あ、ごめん、ありがとう｣

宮｢うん｣

碧｢ねぇうち寄って行かない？｣

手を繋いで歩く2人を見てイライラしてた

Aがあいつのといるなら俺必要ないじゃん

宮｢……そうする｣

碧｢え！あ！うん！入って！すぐ片付けるね｣

久しぶりに来た碧衣の家はあの頃と

何も変わってなくて不覚にも落ち着いた

宮｢それ、まだ使ってんの？｣

碧｢うん、大切な思い出…だから｣

彼女の手には付き合ってた時に

2人で選んで買ったマグカップ

まだ俺のことを引きずってる彼女が

いるのはただ嬉しかった、なんて

打ち明けたらどうなるのかな

碧｢これで最後にするから、聞いて…｣

　｢海斗、私ともう1回付き合ってください｣

宮｢…………考えさせて｣

昨日までだったら確実に断っていたけど

Aの気持ちがわからなくなった今

碧衣と復縁するのもアリかななんて

考えてる卑怯な自分がいて自分自身驚いた

碧衣がそっと俺の頬に触れる

付き合ってた頃も

‘海斗目怖いよ、笑って？’

ってよくされてた

彼女はそのまま俺にひとつのキスを落とした

碧｢今日、泊まる？｣

宮｢…うん｣

碧｢わかった！着替え持ってくるね｣

この家に置きっぱなしだった部屋着に

着替えて2人でミルクティーを飲んだ

碧衣と仕事の話になった時

明日Aに会う約束をしてたことを思い出した

Aに聞きたいことがたくさんある

･