sucre (ページ16)

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七五三掛side

LINEを貰ってから暫く会話を続けてたけど

彼女はなんだかよそよそしくて

会って話したいって思ってた

そんな時に元太がAちゃんの話をしてて

2人でデートするなんて言われたから

上目遣いでお願いって言ったら

一緒に行かせてくれるって♪

元太がAちゃんのこと

俺より知ってるのはやっぱり悔しくて

近くにいるのは俺の方なのにって

勝手に嫉妬する

当日になって待ち合わせ場所に向かうと

もう既にじゃれている2人がいて

『2人とも遅れてごめんね？』

そう言って彼女を見ると

嬉しそうな悲しそうな複雑な表情

俺もしかして邪魔者？来ない方が良かった？

彼女はすぐに俺と元太をにこにこして

見てたからそんなことはないって信じたい

ステーキ屋に入る少し前からは

彼女も会話に入ってきてくれてほっとする

｢もう元太くんが急にしめちゃん来るって言い出したからびっくりしました笑｣

“しめがお願いって言うから〜”

『元太先に言っといてよ』

｢ふふっそんなにステーキ食べたかったんですか？｣

なんて笑う彼女が愛おしくて

違うよ、キミに会いたかったんだよ

でも結局言えずじまい

その後適当にダンスが出来そうな

スタジオを借りてハピグルの振り確認

『あ、そういえばこの前隣から聞こえてた』

｢窓開けてたからですかね！？すみません！
次から気をつけますね｣

『んーん嬉しかったからいいよ〜』

妹が来てた時の音はダンスのためだったんだって納得して元太と教える

“そこはもっと前のめりの方がかっこいいよって振付師さんが言ってた！”

｢あ！なるほど！やってみるね！｣

Aちゃんのダンスは人を惹きつける

元太の横で踊ってても引けを取らない

そういえば彼氏とかいるのかな…

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