監督生 ページ5
「監督生バッジ！」
「A正解ー！！俺様、遂にスリザリンの監督生に選ばれたぜー！！」
ペカーと効果音がつきそうなほど反らした彼の胸には、グリーンとシルバーで色を付けられた監督生の証がついていた。
監督生はいわば寮の代表でありお手本のようなものだ。各寮5〜7年の各学年から男女一名ずつ、成績や素行等を可否して選ばれるが簡単になれるものではない。
「おめでとう！でも監督生って5年になる時に確定するんじゃなかったっけ？」
監督生に選ばれた生徒は、入学して5年目にバッジとその主旨を記した手紙が送られてくる。彼は今年6年になるはずだが…
「前任者が学習に集中したいらしくてよぉ、俺に代わってほしいってセンセーに直談判したらしいぜ」
「そっか、監督生って忙しそうだもんね」
「お前なら監督生になっても安心だな」
褒められてご満悦だったギルだが、アーサーの方を向いて目を丸くした。
「何とぼけてんだよ、お前も監督生に選ばれてるだろ？」
ギルに続いて自分もアーサーの方を振り返ったが、足を組んで寛いでいる彼はあっけらかんとしている
「アーサー、監督生なの？」
「…言ってなかったか？」
「聞いてないよ！おめでとう！」
「あ、ありがとう…」
友人二人が監督生に選ばれるなんてとても喜ばしいことだ。しかも二人とも努力家でしっかりしているし、自分もこれほど監督生としてぴったりな人選はないと思った。
「にしても二人ともすごいなぁ…」
「俺はお前も選ばれると思ったけどな」
「いやぁ、そんな責任感ある役向いてないって」
「そうかぁ？俺様もレイブンクローならAが適役だと思うぜ？」
優しいなぁ…成績や素行はもちろんだが、おそらくこういう思慮深さもこの二人が監督性に選ばれた理由なのではないかと感じる
「ありがとね。これからは二人の前では悪いことできないな〜」
「ケセセ、目を光らせてるから覚悟しとけ！それじゃ俺様見回り中だから！」
じゃあな！！と元気よく出ていったギルに小さく手を振る。扉をきっちり締めていくあたりやはり真面目だ。
「ちょっといいな〜監督生専用のお風呂とかすごいらしいし、どんなだったか後で教えてね」
「こっそり招待してやろうか？」
「はは、規則違反を咎める側がそれしちゃ駄目じゃん〜」
「バレなきゃ平気だろ」
「悪いなぁ…」
「俺はスリザリン生だからな」
悪戯に笑った彼のひょうきんさにまた心惹かれて、自分も笑みがこぼれた。
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ベンザチャン(プロフ) - ショコラマドレーヌ…美味しそう(( 更新楽しみにしてます！！ (2022年10月31日 8時) (
レス) @page31 id: 05631b7c6e (このIDを非表示/違反報告)
シマ(プロフ) - ベンザチャンさん» いつも読んでくださりありがとうございます。アーサーはさり気なく相手の好みだけでなく自分の要素も取り入れた物をプレゼントしそうだなと思って書いてみました。応援ありがとうございます。 (2022年10月26日 2時) (レス) id: ececbacc38 (このIDを非表示/違反報告)
ベンザチャン(プロフ) - 全身アーサー色だなんて、、読んでる私が尊くて倒れちゃいそうです…(？)更新頑張ってください！！ (2022年10月22日 12時) (レス) @page24 id: 05631b7c6e (このIDを非表示/違反報告)
シマ(プロフ) - うきこさん» 読んでいただきありがとうございます！カークランド家とアーサーがどうしていくのか楽しみにお待ちくださいね、応援ありがとうございます！ (2022年10月17日 22時) (レス) id: ececbacc38 (このIDを非表示/違反報告)
うきこ - 続編も最高です！お家のこととかこれからどうなっていくのか気になる(≧∀≦)応援しています！！ (2022年10月17日 10時) (レス) @page19 id: 3d360ad6cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シマ | 作成日時：2022年10月7日 2時
