夜中の練習 ページ15
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練習室にはたくさんの練習生がいた
…というわけでもなく、ななかさんしかいなかった。
いや、間違えた。ななちゃん。
ななちゃんによると今日は他のみんなは休むみたい。
まあ確かにそうだよね〜私達はとても早く振り付け決…っあ、まって、違うわ。ポジションバトルだからラップとかボーカルの子達は歌の練習室の方に行ってるからこんな空いてんだ!!!!
「ななちゃんは休まないの〜??」
NA「うーん、正直休みたいのは山々なんだけど、休む暇ないって言うか…」
「…ダンス不安ですか??」
NA「うん…」
「わかります…」
私とななちゃんは特にこれと言ったダンスに関する自信のあるものがない。
得意なジャンルがある訳でもないし、得意な動きがある訳でもないので、人より多く練習するしかないのだ。
「じゃあ、とりあえずイントロだけでも覚えましょう!!」
下手は下手なりにもがくのみだ。
NA「それにしてもさ、Aちゃんとチョリンさんって面識あったの??」
「え?」
休憩中に不意に聞かれたので、びっくりしたけど確かにそう思うよね
あの嫌われようはなかなかだし。女の人ならわかる雰囲気というか、多分そういう類いなんだろうけど。
「いやいや、面識なんてないですよー!!私、韓国来てから事務所と宿舎の往復しかしてないですもん!
このプログラムに出るまで事務所以外のオンニとか、友達とかいなかったですし…」
NA「え!?そうなの!?」
「はい…だから、正直何が原因なのか分からないんですよねぇ…」
NA「それは余計に辛いよね…言ってくれれば直すのに〜ってなるよね…」
「まあ、正直日本で無視とか決め込まれたことはあるので耐性があるっちゃああるんですけど、辛いものは辛いですよね…」
NA「えぇ!?そんなものに慣れちゃだめだよ!!!」
ななちゃんはたぶん、聞き上手な人間だ。
聞かれてもないことをべらべらと喋ってしまった。
「まあまあ、私の話よりもさっきのパートの振り返りいきましょう!!」
NA「Aちゃんって、ものすごくストイックにやるよね…??
さっきもずーっと踊ってたのに…やっぱりBighitって練習厳しいの…?」
「そんなことないと思いますけど…
…ほら!!話しそらさないで!!!振り返りしてサビまで行きましょう!!」
そこから長いことななちゃんと2人で練習してたんだけど、2:00頃にさすがに頭も身体も疲れたね〜ってなって部屋に戻った。
屋台のおでん食べたいな…
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作者名:ぱりぱり | 作成日時:2019年2月20日 15時