生涯の好きな人【紫】 (ページ1)

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好きな人ページ1

私は貴方のことが大好きだった。

学校が離れて彼女ができたって聞いたときも。

『上手くいってない。』と聞いたときは、物凄く喜んだし
『まだ付き合ってる。』と聞いたときは、かなりショックだった。

会う度に好きって思いが大きくなり、ずっと一緒にいたいなってそう思ってた。

『ふっか〜！』

『んー？』

私はこの『んー？』だけでもときめいてしまうくらい、
そのくらい彼のことが好きだった。

『私好きな人の前だと猫被っちゃうの。やめたいんだ』

『なるほどねぇ、たしかに俺も素の方がすきだよ。』

貴方が言ってくれた言葉、してくれた行動。
全てが大好きだったのに。

・

気が付いたら私は全身黒色の衣装に包まれて立っていた。

・

「っ……_________________________。」

・

私の人生はつくづく不幸だと思う。