『普通は頬を引っ張られてもはっきり喋ることが出来るよね？ね？！』 ページ12
困惑していると、
「ミツルー！！」
という声が聞こえた。
振りかえると、峰子さんが走ってきていた。
ハイヒールなのに凄いな？？
絶対ｸﾞｷｯっていくやつじゃない？？
「…っ、勝手に外に出たらダメって言ったでしょう？！」
はぁ、はぁ、と息を整えながら峰子さんはミツルさんに怒った。
「ご、ごめん。
一応、見張りの人には言ってきたんだけど…。」
申し訳なさそうにしゅん、とするミツルさん。
天使か(^o^)/
峰子さんは車イスを押そうと後ろに回った。
「もう、心配かけさせないでよ。
帰るわよ。」
「うん。」
ミツルさんはあたしたちに向かって
手をヒラヒラと振りながら
「じゃあ、また、会えるといいね。」
っと屈託ない笑顔を見せた。
『はい！』
「気を付けてな。」
峰子さんはそれを見て驚いた表情を見せると、
あたしを見て、ニヤッとした。
何回見たんだろうその表情(白目)
嫌な予感しかしない(白目)
「フフ、またねA。」
峰子さんは上機嫌に車イスを押して
ミツルさんと話しながら、帰っていった。
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
「ミツル。あの子、どうだった？」
「あの子ってAちゃん？
とっても面白い子だなぁー。って思ったよ？
でもあの子が……。」
「えぇ、あの子が零の婚約者になるかもしれない子なの。」
「うーん…。(何かなぁ……。)」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「おーい。Aちゃーん？？」
峰子さん達が行ったあと、
あたしは真っ青な顔をして震えていた。
それはもう
某ブルーベリー色をした怪物が出てくるホラーゲームのた○し君並みに←
会いたくなくて
会いたくなくて
ガクブル〜
目の前ではカズヤさんが心配そうに覗きこんでくる。
これ以上心配させちゃいけない。
深呼吸だ。
ひっひっふー、ひっひっふー。
え？違う？？
それじゃないって？？
気のせいだよきっと。ｳﾝ。
「Aちゃーん。
……意識ある？？」
現実逃避していると、急に頬をつままれた。
『何ですか。』
「何で普通にしゃべれてるの。」
『んん？』
質問を質問で返すとはどういう了見ですかな？？
何で普通にしゃべれるのって、普通に喋れるよね？？
え？無理なの？？
だって軽くムニッってされてるだけだよ？？
カズヤさんは少し考えたあと、笑ってはなしてくれた。
「やっぱりAちゃんって変人だね？」
…どー言うことですか。
『…女子力？なにそれ？美味しいの？？』→←『ミツルくんがあたしのハートにクリーンヒットしました。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 145人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
塩キャラメル(プロフ) - すず…*さん» コメントと労りの言葉ありがとうございます！恋愛描写が苦手なのでこれで良いのか、と不安でしたがキュンキュンしていただき、嬉しいです！これから、標君のif話を書いていこうと思うので御迷惑でなければそちらも楽しんでいただけると幸いです。 (2018年10月3日 20時) (
レス) id: 0d04a55da1 (このIDを非表示/違反報告)
すず…* - 塩キャラメルさん、お疲れ様です！年齢差がある零くんと主人公ちゃんでしたが、無事に結ばれて良かったです！最後の最後までキュンキュンしました！完結、おめでとうございます！！ (2018年10月2日 22時) (レス) id: a96c0a9504 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(プロフ) - ひめさん» コメントありがとうございます！私もドラマ終わってしまって悲観していた一人です…w未熟な作品ではございますが、少しでも癒しになれれば嬉しいです。 (2018年9月28日 18時) (レス) id: 0d04a55da1 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル(プロフ) - millyさん» コメントありがとうございます！一番好き…？！ですと…？！そう言ってもらえて感謝しかありません！これからも楽しんでもらえると幸いです！！ (2018年9月28日 18時) (レス) id: 0d04a55da1 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ - すっごいキュンキュンした…一獲千金ゲーム終わっちゃって悲しいので、占ツクの作品で癒されてますwww (2018年9月28日 9時) (レス) id: c3d750ce2e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：塩キャラメル | 作成日時：2018年9月14日 23時
