第56話 vsCCC どんな相手でも 1 ページ10
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試合再開のホイッスルとともに、吹雪が巧みなドリブルであがっていく。
CCCの選手がボールを取りに行こうとするも、吹雪はアツヤへと変わり、それを華麗にかわす。
あっという間にゴール前までくると、彼はシュート体制になった。
「エターナルブリザード、うぉおおっ！」
「はなふぶ…うわぁっ！」
そのままシュートはキーパーを吹き飛ばしてゴールを凍らせる。早くも同点だ。
「やったあ！」
ベンチにいるマネージャーたちも手を取り合って喜ぶ。CCCの選手たちは凍りついたゴールを見て、「なんや今のシュート…。」と戦慄していた。
(そうでしょうそうでしょう、うちのアツヤくんと士郎くんはすごいのだ！)
千鳥は自分のことでもないのに得意げに微笑む。心底嬉しそうに。
それからは雷門はいつものペースを取り戻していった。そしてボールは一之瀬へ渡る。
フィールドの魔術師と呼ばれた一之瀬は、誰にもボールを触れさせることなくゴールへと向かっていった。
「スパイラルショット！」
一之瀬が打った必殺シュートは、キーパーを吹き飛ばしてゴールに入った。これで勝ち越しだ。
千鳥はふと、一之瀬を見つめるリカに視線を向けた。顔を真っ赤にして目をキラキラさせている。
(あぁ、これは本当に落ちちゃったな。)
結局、雷門はアツヤと一之瀬がもう1点ずつ決め、4-1で試合を終了させた。
「やりましたね！」
音無はくるりとマネージャーたちに視線を向けて喜ぶ。夏未は「ふん、当然よ。」と言ったものの、表情はどこか安堵しているようだ。
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作者名：いわき | 作成日時：2019年7月4日 7時
