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第52話 築き始めた信頼 3 ページ3
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突然、背後から声が聞こえ、千鳥は少し肩を揺らす。振り向くと、いつのまにお化け屋敷を出ていたのか、笑顔の吹雪がいた。
なんだか吹雪の纏ってる空気が、怖い。千鳥はこの吹雪を知っていた。漫遊寺から出発した後、バスの中で木暮に悪戯を仕掛けられたときのような、そんな──。
「そろそろ一度キャプテンのところに戻らない？」
吹雪はにこりと笑って千鳥たちに問いかける。けれど、その笑顔はどこか貼り付けたようだった。
「は、はい。そうですね、吹雪先輩。」
「…ああ。」
どうにも吹雪の様子が心配だが、とりあえず千鳥は鬼道たちと共にに入り口前まで戻ることにした。
戻っている最中、吹雪がだんだん元に戻り、怖い雰囲気が薄れていったので、千鳥はほっと息を吐いた。
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作者名：いわき | 作成日時：2019年7月4日 7時
