第194話 恋愛相談 2 ページ24
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「もう一つ質問いい？」
「は、はい！」
さっきの答えで一之瀬は満足したのだろうか。でも、あれに答えられたのだから次こそどんな質問が来たって答えられる気がした。
(……なんか相談というより面接をしている気分になってきたなぁ)
「……もしもそのモテてる人がキミだったら、どうする？」
一之瀬の予想外の質問に、千鳥は「へっ？」と素っ頓狂な声をあげてしまった。
「さっきの話の続きだよ。キミがもし色んな人から想いを寄せられてたら、どうする？」
一之瀬の目はやけに鋭い。それこそ相談というより、千鳥のことを探っているようだ。
「わたしは……。」
千鳥は口をきゅっと結んで考え込んでしまう。自分がそんな状況になるなんて考えてもみなかった。特に今までは吹雪のことでいっぱいいっぱいだったから、自分がどうしたいかなんて頭になかったのだ。
何も言わない千鳥を一之瀬はただ待っていてくれた。
「わたし、は。出来るだけ沢山の人が幸せになる道を選びたいです。わたしのせいで悲しむ人が多いのは嫌ですから。…でも、それでも。」
千鳥はきゅっと手に力を込めた。唇を一度噛んでから、再び口を開く。
「わたしはきっと、わたしの好きな人と一緒にいたいです。」
だって、自分に好きな人がいた頃はそうだった。
といっても、今まで人生で一人しかいたことはないが。どうしてもあの人の隣にいたいと思ってたのだ。多分、それが恋なのだ。
「そっか。これも、キミらしい答えだね。」
一之瀬は満足したように笑った。千鳥はその表情を見てほっと安心の息を吐いた。こんな自分勝手な回答をしてしまって、嫌な人に思われたらと少し怖かったから。
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いわき(プロフ) - 檸檬けーき。さん» 檸檬けーき。さん、コメントありがとうございます！とても嬉しいです！この小説はもう完結していますが、同じ主人公が出てくるアレス版の新作を書き始めましたので、良ければそちらもご覧ください(＊^^＊) (2019年10月18日 10時) (
レス) id: b59bbba1ca (このIDを非表示/違反報告)
檸檬けーき。(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます (2019年10月18日 5時) (レス) id: 31d6ef12c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いわき | 作成日時：2019年10月8日 0時
