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「…て」
…ん?
「…てって」
誰かの声がする…
「…んと…で」
低くて、少し掠れた私の大好きな声…
ちゅ
え?
唇に感じる違和感に
一気に意識が覚醒する。
驚いて目を開くと、ドアップに見える
憎たらしいほどにイケメンな顔。
ていうか何しれっとキスしてんの?!
状況が飲み込めないまま
志麻くんの胸板をぐいーっと押す。
「ん、やっと起きたんかぁ。おはようさん」
『え、ちょ、何すんの?!ってか何でいるの!』
「AにLINEしたけど既読つかんかったから、家上がったらお前寝とるし…起きんからちゅーした」
『ちゅーしたじゃないわ!っていうか、何で入れたの?私鍵閉めたはずなんだけど…』
「ええー、忘れちゃったのAちゃん?」
そう言うと志麻くんはわざとらしく眉を下げながら
ポケットを探る。
「合鍵作ったやん」
『あー…』
目の前でチャラりと揺れるそれ。
ああ、そうだ。つい先週お互いの家の合鍵を
作ったんだった…
『寝ぼけてた…』
「んはは、かわええなぁ」
そんな心底蕩けそうな顔で言わないでほしい。
こっちが恥ずかしくなる。
『と、取り敢えず着替える!』
「ん。終わったらこれ、一緒食べよ。朝ごはん…って言うか、もう昼ごはんやな」
そう言いながら笑う彼が持つ紙袋には
最近できたばかりのパン屋のロゴが
印刷されている。
私が食べてみたいって言ったの
覚えててくれたんだ。
それだけで頬が緩んでしまうのだから
困ったものだ。
『よし…!』
朝からグダグダなっちゃったけど
これから挽回するんだから。
甘やかし作戦、決行!
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はる - 初コメ失礼します!!この小説大好きです!!これからも頑張ってください!!応援しています!! (12月6日 11時) (
レス) @page31 id: 41084e4d77 (このIDを非表示/違反報告)
さしゃ(プロフ) - 更新頑張ってください！ (2020年9月26日 8時) (レス) id: bbde3145a2 (このIDを非表示/違反報告)
なべる(プロフ) - さざんかさん» ありがたいお言葉…!コメントを励みに頑張ります！ (2020年7月5日 1時) (レス) id: c0f0ac9e60 (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 夜分遅くに失礼致します…！このお話が大好きで今か今かと待ってます(´；ω；`)頑張ってください！！ (2020年7月4日 1時) (レス) id: 63429259c8 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - 更新が止まってます！戻ってきてください！続き楽しみに待ってます！(´;ω;｀) (2020年1月22日 20時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なべる | 作成日時：2019年11月8日 0時
