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ジントニックとスプモーニを飲みながら普段してるようなくだらない話をしてるのに、頭がどこか冷静で。多分、来慣れない場所にいるからだと思うんだけどやっぱり緊張しちゃってて。
あとは、何だかいつもより志麻さんがカッコよく見える。雰囲気のせいかな。
「志麻さんってバーとか来慣れてそうですよね。」
「何それ。」
「なんか、雰囲気から浮いてなくてちゃんと混ざってるっていうのかな…。難しいんですけど…。似合ってて…。」
うーん、と首をかしげる。いい言い回しが思い浮かばない。なんて言えばしっくりくるんだろ…。
「まあ、バー似合うって言われたら嬉しいけど。」
ふっと笑う志麻さんの顔に胸が高鳴ったのは仕方ないと思う。
「何、いきなり顔そらして。」
「え、いや、何でもないです…！」
顔が良すぎて見れませんでした、なんて流石に口が裂けても言えない恥ずかしすぎる。
「顔、赤いけど酔った？そんな弱かったっけ？」
「…分かって言ってますね？」
そんなにお酒に弱くないことくらい知ってるのに性格が悪い。そういうとこも含めて好きなんだからもう諦めるしかないけど。
「さぁ？」
「…性格悪いですよ。」
「誉め言葉として受け取っとくわ。」
「にしても、お酒好きやからバーとかも結構行っとるっと思ってたから意外やわ。」
「なんだかバーって敷居が高い気がしちゃってなかなか…。」
今回も実は居酒屋とかにしようと思ってたんだよね。ただ調べてたら志麻さんに飲んでほしいお酒が見つかったのとかもあってバーに落ち着いた。教えてもらえたし。
「じゃあ今度は俺のおすすめのバー一緒にどう？」
「ぜひ！」
志麻さんに誘ってもらえるならどこだって嬉しい。居酒屋とかファミレスだってきっと楽しくなっちゃう。
「楽しみです。」
「気が早いやろ流石に。」
「おしゃれそうですよね。」
「ん−まあ、おしゃれっちゃおしゃれかな…。」
誰と行ったんですか、なんて彼女さん連れて行ったこととかあるんですか、なんて流石に言えないから心の中でそっと呟いた。
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