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｢無理やり参加させられた感じ？｣
と会話を続けてくるヤツ。さすがに無視するのは可哀想だから｢うん｣とだけ伝えた。あんたになんて興味はありませんと言うような冷たさを含んだつもりだった。
｢やっぱり。じゃあ抜ける？｣
……まるで効果ゼロじゃないか。さらには、
｢ねぇ……一緒に抜けよう？｣と机の上に置いていた私の人差し指にそいつの人差し指を絡めてきた。慌てて手を引くと、思っていたよりもすんなり離れた。
｢ふふふ、大丈夫だよ。見えないし気づかれないよ。みんな自分のことで必死だからね｣そう言い放ち、また微笑まれる。
手持ち無沙汰になってしまった人差し指を反対の手で温めた。寂しいと感じてしまったのはきっと気のせい。
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作者名：shima | 作成日時：2024年2月16日 13時
