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「そっか、じゃあ私が昔のあなたに似てるとすれば貴方はイジェノさんを恋愛対象として見ていたって解釈していいの?」



「え?あ、まぁ……ね」




どうしてそんなに濁すんだ。どうしてそんなに驚いてるんだ。もしかして私にバレたのが予想外だったの?この子、ちょっと天然が入ってる?




「私はジェノが好きだったよ。恋愛対象として見てた、いつの間にかね。でもそれに薄々気づいたんだろうね、急に話してくれなくなった」

「え?」

次は私が驚く番だった。彼がそんな冷たい行動をすることが全く想像できなかったから。




「だから手遅れになる前に、やめた方がいいって言ってるの。私みたいになっちゃうよ」

「……」

「じゃあね、」

「まって、」

「なに?」

「貴方はイジェノさんと話せなくなって後悔してるの?」

「してないよ」

「え?じゃあなんで私にそんなこと言うの?」

「だって好きになったこと自体、後悔してないもの。」

「待って意味がわからないんだけど……それじゃあなんで危険だなんて言うのよ」

「だって、貴方が邪魔だから」

そうさっきまでのような可愛い顔とは裏腹に私に冷たい目をして去っていった。



「な、なんだったんだ……私が、邪魔?なんでよ」



彼女が言っている意味もわからず途方に暮れた時、△△から「先に学食行ってるよー」と連絡が来たので頭の整理がつかないままだったが私も講義室を後にした。

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作者名:shima | 作成日時:2024年2月16日 13時

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