4 ページ5
「運ばれて直後は、ほとんど意識はなかったのですがなんとか意識は回復致しました。」
「………本当です、か？」
掠れた声で俺は聞いた。それに大きく頷く先生を見て、大粒の涙を次々に流した。
「…ですが、トラックとの衝突時に強く頭を打ち、かなりの高い確率で、記憶喪失を起こしてしまったかもしれません。そして、まだ眠っているので今日目を覚ますかというと難しいと思います」
「…忘れて、しまったんですか？…俺のこと？」
「…まだそうとは言い切れませんが！」
「もうAとは笑えないんですか…？もう一緒に歩けへんの？もう一度手を繋げないんか？！」
「落ち着けまーしぃ！今Aさんは、頑張ってんだ。まーしぃが諦めてどうする！」
「…でも…！」
全身の力が抜けていくのがわかった。
忘れたなんて信じたくないけど、そんなのまるっきり信じないなんて無理やんか！
それから先生に今日は特別にAの病室で寝ていいと言われ他のメンバーは帰って行ったが
俺は、1人Aの病室に向かった。
Aの病室に入ると、一番奥、一番窓に近いベッドで眠っていた。
色白のAの顔色はもっと白くなり、青白い感じもした。
そんなAの綺麗な顔を、月明かりは照らし俺を忘れてしまったかもという
絶望の気持ちを増幅させた。
「Aどうして？俺の方が体は強いし、きっとAのことも守れた…。」
…やのに、Aは自分の身を捨て俺を守った。お願い。あの時をもう一度やり直させて…。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リス - 画像映ってないです (2021年3月30日 21時) (
レス) id: 9e25a99e83 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - とぅーかわさん» ありがとうございます！夢主ちゃんは完全に私の好みの女の子になってしまって…でも、結末に納得していただけて安心しましたぁ！コメントありがとうございます！ (2019年9月22日 18時) (レス) id: 23afe5e4e1 (このIDを非表示/違反報告)
とぅーかわ(プロフ) - んんんん完結おめでとうございます！！最後夢主ちゃん思い出してよかったああああ((うるさい (2019年9月22日 17時) (レス) id: 032bd3a16e (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - 律さん» そんなこと言っていただいて本当に嬉しいです！頑張って更新早く出来るようにします！結婚？喜んで！ (2019年8月22日 18時) (レス) id: 23afe5e4e1 (このIDを非表示/違反報告)
律 - あ"あ"ァ"ぁ"ァ"あ"ぁ"ァ"ァ"ァ"！なんて素晴らしい作品なんだ...メチャクチャドストライクゥ！！メッッッチャ面白いっす。まじ惚れました←結婚しま((((更新されたら楽しく見させて頂きます！更新お疲れ様でした！ (2019年8月15日 17時) (レス) id: ddd9224e3c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くらげ | 作成日時：2019年7月29日 17時
