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次の日、今日もまたAのところへ会いに行こうと思い朝から準備していた。
今日も何か思い出してくれるといいんやけど。
そんなほのかな期待も交えて、支度をしていた。
266室に着き、ドアをスライドさせる。
そこには、大量の荷物を持ったAの両親がいた。
「あ！しま君！今日も来てくれたんだ！」
「あ、うん。…こんにちは。」
この前、義母さんに言われたことを思い出す。…少し嫌やな…。
「あのね、私今日うらたさんのことについておm…」
「志麻くん。ちょっとええかな？」
Aの言葉を遮ってまで、Aの義母さんは俺に話しかけて来た。
廊下に出るように促され、そのまま廊下に出ることにした。
病室を出る間際、Aの顔に不安の色が漂っていたのはなんとなく感じた。
「あの志麻くん。」
「はい。」
少しAの義母さんは、涙をこらえているようだった。
「いつもAから話を聞いとります。とっても素敵な方だって。あの、歌い手っていうお仕事もされてるんでしょ？」
「あ、はい。」
「…お仕事って大切よね？」
「まぁ、はい。」
…何を聞きたいんや？
「Aのことも大切？」
「それはもちろん。」
「…じゃあ、歌い手というお仕事をやめて下さい。」
「…はい？」
「Aとその仕事、天秤にかけてどちらが大切か聞いてるんです。Aが大変なのにまだ仕事を続けるつもりですか？それに…私達家族のことはまだ、何も思い出せないのに初めて思い出したことがあれって……。こんな話ばかみたいと思うかもしれませんが、私は至って本気です。」
…歌い手をやめろと…？
こいつは、そう言ってんのか…？
そんなん無理や。できる訳ないやろ…。
「そんなこと出来ないですよ‼」
「それならもう、Aに近づかないで下さい。」
「は…。そんなん無理やて…。だってどっちも大切なんよ！」
「どちらかにして下さい！そんな半端な人、尚更Aに近づけたくありません！」
…歌い手をやめれば、Aとずっと一緒にいられる。
…でも、志麻リスのみんなは？
そんなこともできるはずない…！
「私達今日の新幹線で帰らないといけないんです。早く答えを出して下さい。」
「…そんな、今すぐなんて…無理ですよ…！」
「では金輪際、Aに近づかないで下さい。Aにも伝えておきます。」
「まって下s…」
「あなたは！」
俺の声をかき消すほどの大きな声を出した。
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リス - 画像映ってないです (2021年3月30日 21時) (
レス) id: 9e25a99e83 (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - とぅーかわさん» ありがとうございます！夢主ちゃんは完全に私の好みの女の子になってしまって…でも、結末に納得していただけて安心しましたぁ！コメントありがとうございます！ (2019年9月22日 18時) (レス) id: 23afe5e4e1 (このIDを非表示/違反報告)
とぅーかわ(プロフ) - んんんん完結おめでとうございます！！最後夢主ちゃん思い出してよかったああああ((うるさい (2019年9月22日 17時) (レス) id: 032bd3a16e (このIDを非表示/違反報告)
くらげ(プロフ) - 律さん» そんなこと言っていただいて本当に嬉しいです！頑張って更新早く出来るようにします！結婚？喜んで！ (2019年8月22日 18時) (レス) id: 23afe5e4e1 (このIDを非表示/違反報告)
律 - あ"あ"ァ"ぁ"ァ"あ"ぁ"ァ"ァ"ァ"！なんて素晴らしい作品なんだ...メチャクチャドストライクゥ！！メッッッチャ面白いっす。まじ惚れました←結婚しま((((更新されたら楽しく見させて頂きます！更新お疲れ様でした！ (2019年8月15日 17時) (レス) id: ddd9224e3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くらげ | 作成日時：2019年7月29日 17時
