僕らがもう一度笑える日【志麻】

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ふと目が覚めると見慣れた薄いクリーム色の天井が目に入った。
隣を見ると規則正しく寝息をたてて寝ている俺がこの世界で一番愛している人がいた。

(かわええな…。)

そっと頰に触れると「ぅん…。」というなんともかわいい声を出し身を捩った。そして、
ゆっくり目が開き、やがて優しく微笑んだ。


「おはよ.志麻くん」

「はよ.A。今日はデートやな」

「うん！私、志麻くんといきたい場所たくさんあるんだ！だから早く準備しよ！」

そう言って飛び起きる彼女。さっきまで寝てたのが嘘みたいな元気。
寝癖のついた髪を揺らしリビングへ行ったAを追いかけるように俺もリビングへ向かった。

2人で朝ごはんを作る。これは俺たちが休日の時に必ずやる習慣。
特にルールを決めた訳じゃないが、2人一緒に居たいからという気持ちの表れなのだろう。
今日の朝食は、サラダに目玉焼きにトーストというメニューだった。

完成した皿を2人で机に運んで2人でいただきますをする。

「これ！めっちゃおいひー！」

「A半熟の目玉焼き好きやろ？頑張ったんやで？」

「すごーく美味しい！今すっごく幸せ！」

「大袈裟やなwあ、そう言えば今日行きたいところってどこ？」

ベットでの会話を思い出す。

「たくさんあるんだけどね、まず雑貨屋さんに行って新しいお皿が欲しくて、」

「この前割っちゃったもんなー。ごめんな」

「ううん！平気！でねその後に……」

Aの行きたいところの話をしながら朝食を食べた。
2人のお出かけが大好きなAは、下調べを入念に行う。
それほど楽しみにしてくれてるとやっぱり嬉しいな。


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