54話 ページ5
ねこ娘side
鬼太郎に嫌われたかもしれない、と泣きついてきたのは私の友達である水木Aという女の子。
彼奴がAの事を嫌うわけがない、だって私の元へ来てはAの情報を聞き出すのだから。
それは恐ろしい程の執着で、段々慣れてきたけれど未だに怖い。
まるで、自分が知らない情報を無くすかのように、本人では無く周りに聞く程小賢しい子なのに。
...私の妖怪人生を賭ける事も出来るもの。
それくらい、鬼太郎がAを嫌うなんて有り得ないのよ。
ねこ娘｢Aの事を嫌うなんて絶対に有り得ないわよ！｣
『そうかなぁ、でもずっとこのままだったらどうしようって不安なの...』
ねこ娘｢理由は何故か分からないけれどAは嫌われている訳では無いわ。絶対に！｣
『うん、そうだと、良いな...』
周りの猫達と戯れながらもポツリポツリと小雨の様にAは不安の声を降らせる。
目も潤んでるじゃない、Aを泣かせるなんて鬼太郎はちゃんと愛されているのよ。
Aは家族愛が強い子なのかしらね、少し羨ましいと思ってしまう私は醜いのだろうか...
『ん？どうしたの？ねこちゃん。若し、私のせいで暗い顔してるならこの話やめようか、ごめんね急に。』
ねこ娘｢そんな暗い顔をしてた...？？｣
『勘違いだったらごめんね、涙で視界が可笑しくなってるのかもね、』
自分が悲しい時に私の心配をしながら『えへへ』と不器用に笑うAに隠し事なんか出来るわけがないわよ...
私が妖怪だという事は云えないけれど、少しの我儘だけは云っても良いわよね...
ねこ娘｢ただ、鬼太郎が羨ましいと思っただけよ、私も鬼太郎みたいに愛されて...みたいな、って、｣
『ねこちゃん...』
フワッと周りから大好きな子の香りがする。
私、抱きしめられているんだ、Aの香りだ...
『私はねこちゃんも大好きだよ！！ずーっとずっと大好きだからね！！！！』
ねこ娘｢にゃ、にゃにを、そんな恥ずかしい事大声で云うなんて、、！！！｣
『こんなの大声に入らないよ！ちゃんと伝わってなかったのならこれからは行動だけじゃなくて沢山言葉でも伝えていかなきゃ！』
驚きすぎて耳と尻尾が出るところだったわ...
でも、私を愛してくれる人が居るなんてまだまだ人間界も捨てたものじゃないわね。
Aがいる時点で捨てられるわけないけどね。
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黒虎(プロフ) - keiさん» 楽しみにしてくれてありがとうございます。成る可く毎日更新出来るように頑張りますので宜しくお願い致します！ (2月9日 23時) (
レス) @page18 id: 357af4edee (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - 小説見ました。更新楽しみに待ってます。 (2月8日 18時) (レス) @page18 id: 5e3c4c5ca2 (このIDを非表示/違反報告)
黒虎(プロフ) - 志賀さん» 一気見！？有難うございます！楽しみにしててください、ご期待に添えるよう頑張ります！！ (1月23日 0時) (レス) id: 357af4edee (このIDを非表示/違反報告)
志賀(プロフ) - 小説一気見させてもらいました！!とても面白くて最高でした！！続き楽しみに待ってます！！ (1月20日 23時) (レス) @page8 id: ca9d0c831c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒虎 | 作成日時：2024年1月9日 0時
