67話 ページ19
意外と時間が経っていたのかいつの間にか空は暗くなっていた。
この後の話はねこちゃんを含み話す為また明日ココへ集合との事。
『じゃ、ねこちゃんまた明日ね？帰ろうか鬼太郎。』
鬼太郎｢うん。じゃあまた明日来る。｣
ねこちゃんに手を振りながらその場から立ち去った。
未だに納得いかない。
ゲゲ郎さんは水神だろうと云っていたが何故か違う気がする。
水虎の元へいた時に私がいるのはココでもアソコでも無いと思った。
前見たアレ、私(仮)が寝ていた姿、あれがどうも引っ掛かっているのだ。
ただ単純に『不思議だった』済ましても良かったのか。
未だに私は分からない。何も分からないんだ。
私は妖怪の気配を察知する事も出来ないただの人間。
幽霊族と一緒に住んでいるから興味を持たれたのか。
まるで、私の居場所がココでは無いと云われてるような感じ。
鬼太郎｢...A？｣
『どうした？鬼太郎。』
鬼太郎｢僕はAが居なくなりそうで不安だ。この不安は一体どうすれば拭えるの...？｣
『難しい質問だなぁ。じゃあこうしよう、もし私が居なくなったとしよう。妖怪の仕業で居なくなっても人間の不始末で居なくなったとしても、鬼太郎は悪い妖怪をやっつけて困ってる人間を助けてよ。そして英雄として有名になって誰もが鬼太郎の事を知ってる世の中になったら、私が鬼太郎に会いに行くよ。その前に会えたらラッキーだね！』
鬼太郎｢何で、そんな、簡単に...｣
『うーん、どうしてだろうね。』
鬼太郎に笑いかけようとしたが上手く笑えなかった。
心の奥底で私はココに居るべきではないと思ってしまっているから、でも、鬼太郎にこんな不安な顔させたくないと思ってしまっているから。
私のせいでしげる兄さんも母さんにも迷惑は掛けたくない。
そんな曖昧な思いが私の心を渦巻いている。
『ゲゲ郎さんも聞いているんでしょ？...何で泣いてるのさ、そんなんだったら泣き上戸じゃなくてただの泣き虫じゃん。』
ケタケタと笑う私を見て鬼太郎も少し泣きそうになっていた。
確かに弱いし何も出来ない人だけど！！！！
『私が居なくなったらねこちゃんと一緒に悪い妖怪倒しながら私を探してよ。これは私の我儘だから鬼太郎がこの言葉に縛られる必要は無いんだからね？』
鬼太郎｢護ってみせる、絶対に！｣
『そっか』
今日はねこちゃんに会いに行くだけだったのに存外濃い1日になった。
水虎は面白い奴だったから友達になれて良かったです。
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黒虎(プロフ) - keiさん» 楽しみにしてくれてありがとうございます。成る可く毎日更新出来るように頑張りますので宜しくお願い致します！ (2月9日 23時) (
レス) @page18 id: 357af4edee (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - 小説見ました。更新楽しみに待ってます。 (2月8日 18時) (レス) @page18 id: 5e3c4c5ca2 (このIDを非表示/違反報告)
黒虎(プロフ) - 志賀さん» 一気見！？有難うございます！楽しみにしててください、ご期待に添えるよう頑張ります！！ (1月23日 0時) (レス) id: 357af4edee (このIDを非表示/違反報告)
志賀(プロフ) - 小説一気見させてもらいました！!とても面白くて最高でした！！続き楽しみに待ってます！！ (1月20日 23時) (レス) @page8 id: ca9d0c831c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒虎 | 作成日時：2024年1月9日 0時
