65話 ページ17
水虎｢して、その幽霊族の生き残りと複雑なのじゃな。｣
『鬼太郎だよ、き！た！ろ！う！！』
水虎｢そんな大声出さんでも聞こえとるわ！｣
『はいはい、あ、そうだ、鬼太郎いじめてる子が居たら容赦なく噛み付いて良いからね。足の原型無くすくらい噛みちぎってよ！』
水虎｢そんなに噛まんわ阿呆。｣
鬼太郎が虐められるなんて有り得ない事だしあってはいけない事。
だが念には念をだ。
私の目の届かない範囲で水虎には手伝ってもらおう。
『私、ずっと此処に居ても良いかもしれない。』
水虎｢今頃鬼太郎が探し回ってるんじゃろうな。｣
『私の為に鬼太郎の時間使ってると考えると何故か嬉しい。』
でもずっと此処に居ることが出来ないのが現実。
...現実ってどうしてこうも辛いのかなぁ。
思えば私(仮)が寝ていたアレも現実なのかなぁ。
水虎｢ずっとお主を此処に留めることは出来ん、そろそろ力の限界じゃ。｣
『力の？そんなに弱かったの水虎って。』
水虎｢アホぬかせ！あの御方の力を借りとるんじゃ。長く使う事は出来んわい。｣
『あの御方ってどの御方なのさ。』
水虎｢質問ばかりの小娘じゃな、気が向いたらまた話そうぞ。｣
え、ちょ！！自分勝手過ぎないですかね！水虎さん？！！？
これから河童と呼ぶぞ！！！！こんにゃろ！
頭がグラッとして視界もなんだかおかしい。
私の意識はそこで途絶えてしまった。
鬼太郎side
鬼太郎｢...！Aの気配。｣
ゲゲ郎｢向こうじゃ、行くぞ鬼太郎！｣
鬼太郎｢はい、父さん！！｣
Aの気配を追いながら父さんが示す場所へと向かう。
僕の左目の中に入っているから情報共有がしやすくなっている。
ねこ娘｢鬼太郎！Aの気配が！！｣
鬼太郎｢ねこ娘、矢張り来ていたか、恐らくこの辺りだろう...｣
肝心のAが居ない、何処だ、一体何処にいる。
雨が降る音、風が吹く音、歩く度に鳴る下駄の音。
それら全てを僕の中で無にしてAの気配に集中する。
鬼太郎｢路地裏。ねこ娘、恐らくAはこの路地裏のずっと奥だ。｣
ねこ娘｢...行くわよ！！｣
鬼太郎｢云わなくとも！！｣
そこには暗く湿った道が続いていた。
妖怪の気配もするが危害を加えるような素振りは見せない。
否加えられないのか...？？
ゲゲ郎｢鬼太郎、慎重に、警戒を怠るでないぞ。｣
鬼太郎｢はい。あ、父さん、居ました。｣
僕達の目の前には真新しい箱の上で寝ているAの姿が映し出されていた。
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黒虎(プロフ) - keiさん» 楽しみにしてくれてありがとうございます。成る可く毎日更新出来るように頑張りますので宜しくお願い致します！ (2月9日 23時) (
レス) @page18 id: 357af4edee (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - 小説見ました。更新楽しみに待ってます。 (2月8日 18時) (レス) @page18 id: 5e3c4c5ca2 (このIDを非表示/違反報告)
黒虎(プロフ) - 志賀さん» 一気見！？有難うございます！楽しみにしててください、ご期待に添えるよう頑張ります！！ (1月23日 0時) (レス) id: 357af4edee (このIDを非表示/違反報告)
志賀(プロフ) - 小説一気見させてもらいました！!とても面白くて最高でした！！続き楽しみに待ってます！！ (1月20日 23時) (レス) @page8 id: ca9d0c831c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒虎 | 作成日時：2024年1月9日 0時
