失恋3 ページ3
you side
___ﾄｩﾙﾙﾄｩﾙﾙﾄｩﾙﾙﾄｩﾙﾝ
泣いて日を越していた私の元に
ラインの通話が掛かってきた
今は0時12分
対して悠くんが出て行ってから時間は経っていなかった
体感は、三時間超えてたんだけどなぁ
そんな事を考え、スマホ画面を除く
うらたさんだ
うらたさんは私達がクリスマスパーティーの
計画をして集まって居るのを知ってた
「はい、もしもしAです」
うらた「あ〜、綾音ちゃん？俺だよ、うらた」
「はい、どうされました？」
うらた「坂田と今居る？
俺今日さ、機嫌悪くて遅刻して来た坂田に
いつもより強く当たっちゃったんだよ、
そんまま喧嘩別れでさ…
居るなら、電話替われる？」
「ごめんなさぃ…わｯたし」
自分でも情けないだなんて痛い程理解してた
でも、やっぱりまた涙が溢れるばかりだった
うらた「ぇ？綾音ちゃん、大丈夫？…
俺で良かったら聞くし、落ち着こっか、」
そう言ってくれた言葉で少しは安心した
単純だけれど
“深呼吸しよっか、せ〜の吸って〜吐いて〜”
そう言ってくれたうらたさんの声は
何時もより少し低い声で呂律も危ういから
本当に悠くんに謝りたい一心で起きてたのかな
と頭に思い浮かぶ
本当に申し訳無い事をしたと思う
「お話、聞いてもらってもｯ良い、ですかｯ」
泣いた後なのもあって、しゃっくりを挙げながら
ゆっくりとうらたさんに声を掛けた
うらた「俺で良ければ」
優しく少し笑ったうらたさんは本当に優しく感じた
それから、私は所々慰められながら
うらたさんに話をした
ちょうど話が終わった時だった
うらた「ごめん、綾音ちゃん…
多分、俺が悪いよ、…坂田が不機嫌だったの
俺が当たったせいだし、…」
「うらたさんが悪いんじゃないですよ
結構な付き合いしてるのに
不機嫌なのに地雷踏んじゃった私が
悪いですから、謝らないで下さいね？」
少し堅苦しくなっちゃったけれど、本当の事だから
“それに感謝してますよ”
そうポツリと私が呟くと
うらたさんは空かさずソレに反応をした
うらた「感謝？、」
「もう、私落ち着きました、
悠くんに本気で嫌われたから、飽きられたから
いいです、大丈夫…だから、ありがとうございました」
そう言ってうらたさんの返事も聞かずに通話を切る
それから私が、直ぐに開いた曲。
それは涙を流すには十分の物だった
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作者名：×そらじろう× | 作成日時：2018年12月11日 17時
