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失恋1 ページ1

you side





坂田「なんやねん!なんで綾音はいっつも!

くだらん事でそんな怒らんでもええやん!!」



「下らないことって何?!こっちの苦労だってあるの!!

なんで私のやる事はいっつも否定なの!!」


坂田「なんやねん!!いっつも否定なんか

しとらんやん!!なんで、酷くして言うん!!」


「酷くしてなんてないじゃん!!

喧嘩なんかいっつも私が謝ってんだよ?!!!」


坂田「謝らんかったらええやん!!」


「もう、いいよ、話してらんない

別れた方がマシだよ(ボソッ」


別れた方が……なんて、ただの捨て台詞に
過ぎなかったんだ

ホントはそんな事すら思ってもいない


思った事すら無かったのに


坂田「そんなん言うんやったら別れたら

ええんとちゃう〜?

もう僕も散々やわ!!!」




返ってきた返事は余りにも残酷で


私も維持を張り返す事しかできなかった


「分かったよ、、もういい、悠くん別れよ」









別れたくないのに



素直になりたいのに





素直にもなれなくて別れる道筋を

自ら指し示してしまった自分





だいっきらいだ。


坂田「え、ぁ、ごめん、、

もう帰るな、ありがとう今まで、…」



返事を返せなかった

引き留めれなかった



悠くんは床の一点を見つめていたけど


返事が無くて、鞄と一緒に

マスクを付けて


長い廊下の闇に吸い込まれるみたいに

消えて行った



「いつもと変わんない喧嘩だったじゃ、んか」


何故か力が抜けていき床にペタンと座り込む


捨て台詞を吐くのも

悠くんが反応するのも


日常的な喧嘩だったはずなのに



悠くんの返事は思い返すだけで

胸も喉も締め付けられるような残酷な言葉だった


いつもなら、 別れられへんくせによ!

とか、変なキレ方して

次の日には仲直りしていた



今回は、我慢の限界だったのかも知れない





もう、愛想尽きてしまったのか








そんな考えが頭を巡りに巡って耐えられなくなった





つくづく弱くて我儘な自分が嫌になった



けれど、涙がそんな自分を流してくれるかも



なんて、アリのしないことを考え






締め付けられたような喉で


散々喚き泣いた









もう私達は戻れないのかも知れない



クリスマスパーティーの打ち合わせだったのに






涙で霞むカレンダー


丁度バツのされていない
日付が何故かハッキリと見えた






くだらない事で喧嘩別れになった今夜。日付は



12月22日



クリスマスの3日前

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作者名:×そらじろう× | 作成日時:2018年12月11日 17時

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