【ONE PIECE】絶海の水姫 3

90話 海底 ページ17

傘下の海賊たちと別れた後、私たちはコーティングをして海底を進んでいた。



エースの処刑は今日。





あと3時間ほどで世界の運命が大きく変わる。





エースは、絶対に殺させない。





必ず連れ戻す。






オ「マルコ、傘下の海賊はどうだ？」





いつも通り椅子に座ったままオヤジが訊ねる。






マ「順調に進んでるよい」






オ「そうか」





ニヤッと笑ったオヤジはなにを思ったのかいきなり医療器具をブチブチと引きちぎり始めた。






周りの制する声も無視し、すべてとってしまう。





あ「いいの？

その医療器具。

身体につけておかないでさ」






オ「こんなもん、邪魔になるだけだ」






呆れた。




この間言ったばかりじゃん。





君が死んだら元も子もないってさ。






あ「ったく。

もう72なんだから体大事にしてよね」







オ「エースの命がかかってんだ、そんな時に俺が身を守ってどうする」






ほらね。






自分の命より家族の命なんだよ。







これがオヤジのイイトコロでワルイトコロ。







あ「まあいいや。

なにを言っても無駄だもんね。

無茶しない程度にがんばって」





オ「あァ」





それからオヤジが椅子から立ち上がる。





オ「いいかお前ェら！

死ぬんじゃねェぞ！

目指すはマリンフォード！

エースを奪い返すぞォ‼︎」








全「オォォオオオオーーーッッ‼︎‼︎」









船は上昇を始めた。

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