【D!】犬か、人間か。【男主】 (ページ33)

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You side

そのままオスマンさんはスタスタと歩き遅れてよろよろとついてきていたが
鬱さんが｢マンちゃんのだけお菓子多めにしてあげるから！！｣っと言ったら
手のひらをくるっと回したようにすぐに笑顔に戻り｢マカロン増し増しな！｣と上機嫌になった

鬱さんはまるで罠に引っかかったようにびっくりしていた、俺もびっくりした

少し歩いた後にオスマンさんは談話室へと入っていく

オ｢よし！！さっそくやるめぅ！！｣

鬱｢お〜｣

『くぅん…？(なにを…？)』

オ｢ふふ〜今日はハロウィンやからAもいっぱいお菓子もらうで！そして俺らを癒して！！｣

鬱｢本音と建前が隠れてへんな｣

オ｢ハロウィンなんてそんなもんや｣

鬱｢それな｣

鬱さんは持っていた荷物を置きにカサゴソと無造作に中をかき分けて｢何か｣を取り出した

『(……………………天使の服？)』

鬱｢じゃ〜ん！Aにはこれを着て僕らと一緒にお菓子たかりにいくよ〜｣

オ｢みんなに幸福を与えに行くめう！｣

鬱｢うおっ！いつの間に着替えたん？！｣

オ｢さっき大先生がもたもたしてるときにパパッとな｣

いつの間にかかぼちゃを頭に乗せたハロウィンの衣装…？に変身していたオスマンさんに
白くふわふわとした服に天使の象徴である羽とリングをつけられる

『(中身を考えると結構きついけど子犬だもんな…俺は子犬…俺は子犬…)』

前世なら絶対着ない服に心が乱れるもなんとか保つ

鬱｢ででーん俺も着替えた〜悪魔やで！どう〜？似合う〜？｣

オ｢デデドン(絶望)｣

鬱｢なんでや｣

オ｢まあそれは置いといて、じゃあAを連れてそこら辺にいるあいつら片っ端からお菓子をたかりに行くめうーー！！いけーー！！おーー！！｣

鬱｢お〜｣

『わ、わふ(お、おーー？)』

こうして俺たちのトリックオアトリートな珍道中が始まるのであった。

――

ハロウィン(大幅な遅れ)短編です、クリスマス始まる前には終わらせる予定です。
気長にお待ちください…！
本編もまだまだ更新していきます！

※本編に出てきていない方々は出さない予定です、そのうち出てらっしゃいます。