【D!】犬か、人間か。【男主】 (ページ32)

今日:56 hit、昨日:115 hit、合計:714,124 hit

お菓子をくれたら！(番外編) ページ32

You side

10月31日、前世ではハロウィンの文化があったが
どうやらこの世界でもあるらしい

敷地内では砂糖の甘い匂いがそこかしこから漂ってきてはトリックオアトリートの合図で賑やかさが増していく

『(まぁ犬はチョコとか食べれないから俺は見てるだけだけどね)』

どうやらグルッペンさんたちもこの行事に参加しているらしく朝から慌ただしくしている
日々の仕事の疲れを忘れようとしてるのかは分からないが邪魔するわけにもいかず1人廊下をうろうろしている

のんびり歩いていればこちらに向かってドタドタと走ってくる音が聞こえる

オ｢あっ！！Aいた！！いためう！大先生！はよ！！｣

鬱｢ま、まって、マンちゃん、速い、めっさ速い、｣

音のする方向を向けば笑顔満点のオスマンさんと息を絶え絶えによろよろとした鬱さんが来ていた

『ﾜﾌ！(お疲れ様です！)』

オ｢A〜！こっちおいで！大先生、これ持ってな｣

鬱｢ち、ちょ、頑張って、走った僕に対して、この仕打ち、？！｣

オ｢JKは重いものは持てないめぅ｣

オスマンさんは大量の紙袋を鬱さんに渡す

鬱｢なにがJKや、この前腰痛い〜っておっさん丸出しやったやろ｣

オ｢………｣

鬱｢ごめんて｣

オスマンさんは鬱さんにそう言われると先程の笑顔は消え失せめちゃくちゃ眉間にシワを寄せると無言で俺を抱えて早足で歩いていく

鬱｢マ、マンちゃん？！｣

まってオスマンさん、今の顔初めて見たんですけど