【D!】犬か、人間か。【男主】 (ページ30)

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貴方 side

結局あの後トントンさんのお叱りを受けて監視も追加されだった、今は夕食のために廊下を歩いている

ちなみに俺はトントンさんの腕の中、まあ歩くスピード違うもんな

グ｢ぐぬぬ…なぜバレた…フォアグラ探す豚じゃないか…｣

ト｢やかましい蹄でどつくぞ、…ほんまAがいて良かったわ｣

ハァ、と大きなため息をついて眉間あたりを撫でてくれる
トントンさん自身の眉間を撫でた方がいいんじゃないかと思うくらいシワが寄っていたがすぐに顔が緩んでホッとする

グ｢……お前ほんまAに甘くないか？｣

ト｢何言うとんねん当たり前やろ、可愛いし誰かと違って仕事サボらんし｣

そうトントンさんが言うとグルッペンさんは明後日の方向を見てとても綺麗とは言えない口笛を吹く

『(いや、口笛めちゃくちゃ下手くそじゃないですか)』

そうこうしてるうちに食堂につくとギャイギャイと騒がしさに包まれていた

鬱｢やめてクレメンス！！もうお腹いっぱいやから！！｣

ゾ｢は？？何言っとんねん大先生、お前そんなもんちゃうやろ｣

コ｢せやぞ！もっと尖れよ！｣

鬱｢いや関係ないしそれお前がおもろいだけやろが！！｣

ゾ｢ん？？？シッマまだ足らんのか？？？？｣

コ｢言ってへんわ！！！…あ！！ゾム！！お腹のすいたトントンが現れたぞ！！｣

ト｢えっ｣

食堂に着くやいなやここの名物｢食害｣がゾムさんの手によって行われていた

そして流れるように標的が変わりトントンさんにご指名が入る

ゾ｢！！！！待ってました！！｣

ト｢えっ｣

グ｢よぉしA、ワシたちはトン助の有志を見守ってやろうな｣

ト｢えっ｣

俺はグルッペンさんにひょいっと抱えられ端の席へと行くと同時に、トントンさんは顔面蒼白になりながらもゾムさんに包囲され
強制的に隙間のなく料理が敷き詰められたところへと連行されていった

触らぬ神に祟りなし如く、触らぬゾムさんに食害なし

『(………ご愁傷さまです。)』