元号が「白尾」の世界だお☆(短編・中編集)【注意：Ｒのみ】

葡萄組(sm×sh)kiki様リクエストありがとうございます！(軍パロ注意)　　俺以外に触らせんな ページ8

シャークん視点

『シャークんにはあの国のパーティーへ偵察として行って欲しい』

はぁ〜……

俺の属する軍の上司に言われた一言。

あの国の軍の奴等…頭の中が煩悩でいっぱいな奴が多いことで有名なんだよな〜……
まぁ、その分扱い易いからいいんだろうけど…

sm「あっ、シャークん…あの国に行くんだろ？」

俺が悩んでいると、唐突にスマイルに声をかけられる。

sh「あー…うん…」

sm「だったらさ、服買いに行かね？」

sh「えっ？服ならあるけど？」

sm「いや、俺もファッションには疎いけど、あれはダサすぎ。それに、あの国のパーティ行くんなら女装した方がいいんじゃね？」

はっ…？！女装？！
いやいやいや、そんなん誰得だよ……

あっ、スマイル得か…
いや待て、じゃあスマイルが見たいだけなんじゃ……

sm「駄目か？」

いや、そんな捨てられそうな子犬みたいな顔されても…

sh「はぁ…わかったよ、行くから」

sm「っしゃ！ありがと」

そんな嬉々として言われてもなぁ…



sm「はぁ〜…買いすぎたか？」

sh「試着させられすぎて疲れたんだけど…」

sm「可愛かったよ？」

sh「馬鹿…」

なんて、バカップルみたいな会話をして、自国の城へと帰る。

sm「行くのって明日だよな？」

sh「まぁ、そうだな」

sm「もし…なんかあったら直ぐに俺に連絡しろよ？」

sh「ん…頼りにしてる」

sm「じゃあな」

俺の部屋の前で、相手を恋しむ様に言の葉を交わし、別れる。

やっぱり…寂しいな…



sh「…ん、ふぁ〜……」

弱く覚醒した意識を保つ様に、軽く目を擦る。

早く着替えないと遅れる…

今日のパーティは正午からなのだが、初めての女装をしなければいけないし、移動にも時間がかかるので、幾ら六時に起きたとはいえ、急がなくては。

えっと、移動時間は…三時間あれば着けるぐらいか…
じゃあ、三時間だな。流石にそのぐらいあれば女装も終わるだろう。


sh「えーっと…？これがこうで…？は？どうなってんのこれ…」

いやいや、なんでドレスにリボンするんだよ。
こんなん、人の手借りないと出来ないじゃんか…

だが、流石に自分の女装姿なんて誰にも見せたくないので、誰かを呼ぶことも出来ない。

sh「あっ、一回前でリボン作って、後ろに回して…おっ、これでいったんじゃないか…？！」

やっとの思いで着衣出来たと思うと、時間はもう八時半。

sh「やっば…！もう移動始めないと遅刻する！！」

取り敢えずヘリを呼び、急いで乗り込む。

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