５８馬鹿 アイツ、アイツなら ページ8
鉢屋達と別れた私は家に帰りすぐさま自分の部屋に置いてあるパソコンを起動させる。
そしてカタカタとキーボードを打ち検索する。
射得式会社について調べていくが、極々普通の会社ではあるがその内部があまり詳しく書かれていない。
「ふぅむ、普通の会社みたいだが、最近売り上げが落ちているのに何故潰れてないんだ?」
調べて行くとここ数年売り上げが伸びていないのにこの会社の全盛期と全く変わっていないのだ。
これはおかしいと思った私は、もう少し詳しく調べようとしたが下の階から私を呼ぶ声が聞こえてくる。
私はその声に返事をして一度パソコンを閉じた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「あー!これ以上調べても何も分からん!!」
夕飯を食べてお風呂もすませた私は時刻が日をまたごうとしている時間まで調べてはいるが何も分からない。
この製薬会社売り上げが悪いのに一体何処から金が出てくるのかが分からないのだ。
「う〜ん、頭が痛くなってきた……馬鹿な私には鉢屋を救う事は出来ないのかな?」
ジワリと目元が熱くなってきた。
私はグイッと少々乱暴に目元を拭う。
「泣いている暇はないぞ秋里A!私がやらなくて誰が鉢屋を救うんだよ!!」
ゴシゴシと乱暴に拭った目元が痛んだが、そんな事を気にすることもなく私はパソコンに向き直った。
しかし、ふと私は考えた。
「そうだ、こういう調べごとが得意そうな奴、いるじゃないか」
私は二ィっと口元に弧を描いた。
そうと決まれば明日。アイツのとこに行こう。
偶然にも明日は休みだ。アイツの事だ、休日でも学校にいるだろう。
そう思い私はパソコンの電源を落とし眠りについた。
――――――――――――――――――――――――――――――
翌日、手早く朝の支度をすませた私は自転車にまたがりある所へ向かう。
その場所は車で行けばあっという間なのだが、車は兄貴が仕事で使っている為私は自転車を使う。
自転車だとその場所までは結構距離があるから嫌なんだよな〜。
そんな事を思いながら必死で自転車を漕いでいく。
「そう言えば私がアイツに初めて会ったのは今から三年前だから今はもう中学生か」
そう思い直し進路を変えていく。
進路を変えてそのまま進み続けること数十分。
私の目の前には大きな建物がそびえ立っていた。
自転車をその場に置いてきちんと鍵をかけその門をくぐる。
その門にはこう書かれている。"並盛中学校"と……。
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長月シキカ(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます！私もどちらも好きなのでつい書いてしまいました。苦手な方のほうが多いと思っていましたのでこのようなコメントをいただけて本当に嬉しく思います！これからも頑張りますね！ (2016年6月25日 19時) (
レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - まさかのリボーン！？ 驚きました！！どちらも好きなんです！更新頑張ってください！！ (2016年6月25日 19時) (レス) id: 9d35f6ecdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長月シキカ | 作成日時：2016年6月22日 1時
