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57馬鹿 人望があったおかげ ページ7

「しかし、なんでその社長令嬢がわざわざこんな嫌がらせを?まさか、お前また手酷く振ったのか?」

「……いや、そんな事、ない…と思う」


鉢屋は少しどもりながらそう言うので、私は一つため息を大きくついた。
しかし、尾浜は「いや」と声をあげる。


「あながちそれだけじゃないと思うよ、その社長令嬢、表ではすごいいい子みたいだけど裏ではすっごい子みたい」

「それは、どうすっごいんだ?」


尾浜が言うにはその社長令嬢は誰かといるときは性格も良し器量よし容姿よしの三拍子が揃った美少女らしいが、一人になると日頃の鬱憤をはらすように口悪く罵ったりしているらしい。
その様子を尾浜自身が見たのだから間違いないだろう。


「ま、まぁ、人間誰にだって裏表がある生き物だからそれはしょうがないとして……今回はいただけないな」

「勿論!俺たちの親友をこんな目に合わせる奴は誰だろうとぶっ飛ばしてやる!」

「あー、竹谷落ち着け……皆同じ気持ちだから安心しろ……それで今日は何か変わったことあったか?」

「……クラスでは何も無かったがは組の奴らから軽い嫌がらせを受けただけだ」

「クラスじゃあ、鉢屋があんな事をするはずがないって皆三郎を信じてくれたからね」

「そりゃあ、あれだけ彼女の惚気話を聞かされていたら、あんな写真信じられないだろうしね」

「……鉢屋、お前はクラスで何を言ってんだよ」

「恋人を自慢するのは当然だろう?それにAの名前も写真も出してないし」

「そういう問題じゃあねぇよ……まぁいいや、とりあえずその社長令嬢について調べなきゃな」


私がそう言うと、皆うんうんというように首を縦に振る。
その様子を見て私は顎に手をやり考えた。


「私はその社長令嬢について調べるから、尾浜、久々知、竹谷、不破、悪いがお前たち学校にいる間鉢屋を守ってくれないか?」

「任せといてください!三郎は親友で僕にとっては血のつながったいとこ同士だしね」

「おい、雷蔵……」

「甘えておけ、お前には頼りになる仲間がいるんだ……お前たち、頼むとは言ったが身の危険を感じた時はすぐに言えよ?私じゃなくても他の先生方でもいいから」

「分かってる、Aさんは心配性なのだ……その代わり事件が解決したら美味しい豆腐をご馳走してほしいのだ」

「あ、じゃあ俺は最近できたばかりのケーキ屋さんのケーキで手を打つよ!」

「え!?じゃあ、俺は……」

「お前たち……しょうがないなぁもう」


そう言い私は苦笑を浮かべた。

58馬鹿 アイツ、アイツなら→←56馬鹿 貴重な証言ゲット!!



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長月シキカ(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます!私もどちらも好きなのでつい書いてしまいました。苦手な方のほうが多いと思っていましたのでこのようなコメントをいただけて本当に嬉しく思います!これからも頑張りますね! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - まさかのリボーン!? 驚きました!!どちらも好きなんです!更新頑張ってください!! (2016年6月25日 19時) (レス) id: 9d35f6ecdd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:長月シキカ | 作成日時:2016年6月22日 1時

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