１００馬鹿 終焉まで後少し ページ50
「組織の奴らなら今全員ふんじまっているぜ……こいつらからも事情を聞いた、やはり射得式は毒草を栽培しそれを加工して大川学園の生徒に渡しその効果を観察していたらしい……いわば大川学園は射得式の悪しき実験場とされていたんだよ」
「……何という事じゃ、ワシの学園でこんな恐ろしいことが」
「学園長、お気を確かに」
「"この花は吸えば吸うほど攻撃性が増していく、そしてその花にどんどん執着していく、ここまでは普通のドラッグと同じなのだが、違う所がいくつかある"」
ディーノさんが言うには、他のドラッグは一度始めてしまうと中々やめられないのだが、この花は一度はまっても長い期間その花と距離を置けば回復は早いらしい。そして離れてしまえば依存性も徐々に消えていくそうだ。
「"普通のドラッグだと体内から検出されるがこの花は体内に取り込んでも検出されない……だからこそ射得式はこのドラッグに目を付けた、射得式は大川学園での実験が終わった後製品として売り出し大儲けするつもりなんだろう"」
「なるほどな…これは決定的な証拠だぞ!だが、この事を日本に拠点を置く射得式の両親たちの耳に入れるわけにはいかねぇな」
「"そう思って、こっちの方で情報操作をする、しばらくは日本に情報はいかかないだろう"」
「用意がいいじゃねぇか」
「ねぇ、その情報さ、良いタイミングで流すことって出来る?」
「"Aか…出来るぜ"」
「どうせ、後々知らされるのならば素晴らしいタイミングであの女に知らせた方が良くない?…例えばいる筈の両親は実はいなかった場合とか…そうすればあの女に大きな絶望を与えることが出来るだろう?」
フフフと悪い笑みを浮かべながらそう言うと、その場にいた全員の顔を引きつらせている。
傍にいた鉢屋が私に話しかける。
「A、意外に怒っているんだな」
「当たり前だろう、大事な学園で大事な生徒を傷つけのうのうと生きているあの女……誰が許したって私は絶対に許さない、必ず法で裁かれてもらう!」
「A……」
私の真剣な目を見た三人は何とも言えない表情を浮かべている。
自分は別に、あの女に復讐がしたいわけじゃない。ただ悪事を働いた者は必ず裁かれなければならない、ただそれだけなのだ。
「"分かった、じゃあその時が来たらまた連絡してくれ……じゃあ俺はもう少し調べて見る、また連絡するぜリボーン"」
そう言い彼は通話を終了した。
さて、証拠はいくつか揃った……終幕まで後少し……。
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長月シキカ(プロフ) - ますしんさん» コメントありがとうございます！私もどちらも好きなのでつい書いてしまいました。苦手な方のほうが多いと思っていましたのでこのようなコメントをいただけて本当に嬉しく思います！これからも頑張りますね！ (2016年6月25日 19時) (
レス) id: 547ce2e1e2 (このIDを非表示/違反報告)
ますしん - まさかのリボーン！？ 驚きました！！どちらも好きなんです！更新頑張ってください！！ (2016年6月25日 19時) (レス) id: 9d35f6ecdd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長月シキカ | 作成日時：2016年6月22日 1時
